2018年03月一覧

285日目。退院前にしておきたかったこと。

早々に寝てしまった。目を覚ましてもまだ2時。左腰から背中、みぞおちがズキンとする。しばらくうとうとして4時。痛み止めを入れてもらう。落ち着いてくると落ちる。朝になってもねむくてだるくて仕方ない。こんなにねむくなるなんてびっくりする。午前中も1時間ほど寝ていたし、それでも夜もしっかり眠くなる。

消化器内科にいるのに、誰も頑固な便秘に耳を傾けてくれない。退院してからでは遅い。今いるうちになんとかならないかと、看護師さんにしつこく打診した。おなかの張りが異常なことをやっとひとりだけ理解してくれて、主治医に伝えてくれた。そして巨大な浣腸に下剤を処方。絶食からの消化の良い食事、運動もまったくしていない状況では仕方ないのかもしれないが、入院する前からの問題だったからなんとかしたい。繰り返したくない。この恐怖と思い残しがないようにと、とりあえず今できることはなんとかした。思いだけで今すぐに治るものではないけれど。
そして退院日も確定。あと1日。のんびりはできないけど、出てからのことを少し考えて過ごそう。
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284日目。病院での日常。

窓から見える桜もすっかり満開。室温も変わってきた。日が昇る時間も早くなり、6時前には明るくなる。外はガスっているけれど、毎日いいお天気。入院生活も2週間になると慣れすぎくらいになってきた。

寝る時間がほんとに早くなった。夕食を済ませたら、もう寝る体勢。カロリーは低いがおなかいっぱいになるためか、すぐに眠くなる。いつも食べないようにしていたから、こんなに規則正しくおなかに入れるのも前の入院以来かもしれない。太ってきたのもわかるし恐ろしいけれど、今だけは罪悪感を感じず食べようと決めている。食べるとほんとによく眠れる。寝ると夢は見る。印象的ではないが、記憶に残る夢。嫌ではないが、楽しくもない。1〜1.5時間で覚醒しながら、夢の続きを見る。そして今は5時半くらいには起きる。8時朝食、12時昼食、18時夕食。考えられないほど正確な日常。
こんな生活が家に戻ってもできるのだろうか。今でも焦りはあるが、戻るともっと強い焦りになるような気がして怖くなる。怖くなると起きるのが、目を開けるのが恐怖にかわる。もうすぐ退院。そんなことばかり考える。
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283日目。入院小ネタ。

痛みがひいたと思ったのもつかの間、食後にじわじわとおなかから背中にかけてやってきた。点滴のラインは残しておいたものの、1日流していないと固まってしまった。改めて取り直して痛み止めをつなぐ。飲み薬じゃなかったんだ。採血の指示もないようだし、主治医はきっと忘れている。

痛み止めは30分ほどだけれど、入れると落ち着く。点滴は効くのが早いから嬉しい。
点滴もかなり刺してきたし、血管が細くて刺し直しや漏れも相当数あるから、両腕ともそろそろ青タンだらけ。刺す場所もなくなってきて二の腕、手の甲まできた。大失敗に終わった二の腕は、漏れがあまりにもひどく、薬物の影響が出たらまずいと見つけた看護師さんに証拠写真を撮られ、それが看護師さんたちの間で広まり、ワイワイと見学に来られた。アイスノンもかわるがわる来る人が交換。一瞬話題の人だったらしい。刺した本人は、それまで生意気そうな子だったのが一転物静かに。ほんとにそこに刺すの?とわざわざ聞き、大丈夫と自信ありげに答えていからバツが悪いよう。上手い人はほんとに上手いし、下手な人は血管を探すときからわかる。どうやって練習してるんだろうといつも思う。
ヒマなときにはこんな些細な出来事も楽しめる。
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282日目。痛み激減。

痛みが軽減してきた。食事をしても急激に痛むことはなく、じわじわあるだけで我慢できる範囲。点滴も外れ、飲み薬に切り替わった。主治医曰く、炎症がないからこのまま退院へ向けて突っ走るよう。痛みは残るのか聞いてみると、多少へ残るかもしれないし、なくなってもまたすぐ出るかもしれない。膵炎だし。家で対応できるよう、点滴ではなく飲み薬へとスライドしていくらしい。やっぱりザクザク進めていくな。すぐに血液検査して、翌日には退院だろう。曖昧に痛みを残したままだと不安だけど。

あと少し、桜のあるうちに出られそう。
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281日目。固形物チャレンジ。

炎症の数値は良くなったものの、アミラーゼは高いまま。それでも食事レベルを上げてみましょう、全部食べなくていいからやってみてと、ドクター要請チャレンジ企画。これでうまくいけば点滴も外して薬に切り替えるらしい。液体だけで痛みが走るのにそんなことあり得るのか。この方、前回入院時も異例のスピードで進めてたし、おなかを触ることもなく、データのみの判断しかしない。若い女史。正確ならいいけど。

1食目。五分粥に野菜のシチューという名のスープ、温野菜サラダ、フルーツ少し。ごろごろシャキシャキしていて、久しぶりの固形物としてはパンチがある。角が刺さる。もっと煮込んでくれたらいいのに。そしてやっぱり食後の差し込みがきつい。
2食目。五分粥、白身魚、野菜の煮物、おつゆ。ボリューム増。痛みと戦いながら食べる。内臓がメリメリいっている。それでもいったんお箸をつけてしまったらやめられない。これまでの飢えがそうさせるよう。
固形物開始初日は痛みが出てきた。食後は痛み止めの点滴必須。これに対してどんな判断が下されるのだろう。
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280日目。停滞か悪化か。

土日はお見舞いの方が多く、週末だなと感じた。明けて月曜の朝はドクターが走りまわる。

先週の今頃は点滴2本を器械を通してつけていたから身動きがなかなか取れず、痛みもまだ強く、さらに日曜は終日院内停電があり、ヒマを持て余していた。それから1週間、ほぼ何もしないできない安静の日々を過ごしてきた。

痛みのアベレージは下がったけれども、次の段階へはまだなのかもしれない。昨夜痛み止めを入れずに寝たところ、今朝はいつもより強い痛みで目が覚めた。胃に何かを入れたときと夜中が痛むときだと明確にわかってきた。痛み止めは変わらず1日3回程度。
睡眠は、寝付く時間としては改善してきたが、トータル時間としてはまだまだ。あと2時間くらい眠れたらすっきりしそうな気がしてならない。点滴によるトイレ事情もあるから仕方ない。結構寝たなと思っても、1〜1.5時間しか経っていないことが多い。
今朝は採血。結果次第でモチベーションも相当変わるはず。とりあえずドクターを待つ。
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279日目。数値、逆戻り。

食事が始まって1日半後の昨日の血液検査。順調に下がっていたアミラーゼが倍増したらしい。そのため、せっかく始まった重湯とスキムミルクから食事レベルを上げるどころではなく現状維持。週明けに再度採血をして、改善が見られなければ点滅の内容も変える必要があるとか。また絶食の可能性も。いったん始まった食事がなくなるのは辛いに決まっている。こんな状況はじめて。

昼間の痛みは食後がほとんど。特に冷たい飲み物が胃を通過すると痛むような気がする。あとは深夜。これは今ひとつわからない。冷たい飲み物を避けた方がいいんだろうけど、点滴も少なくなっている分、おなかがすいているから出されると飲んでしまう。補給するものが他にあればいいんだけれど、ずっとお茶だと味気なくてさみしい。絶食へ戻ってしまうと長期戦になってしまう。ひどいと手術になりかねない。ここでなんとか止まってほしい。
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278日目。病院での睡眠4。

規則正しい生活をしているせいか、夜にきちんと眠れるようになってきた。今までなら明け方まで起きていたのが、12時を過ぎると眠くなる。どんなに見たいテレビがあったとしても、眠気には勝てない。諦める。当たり前のことだけれど、いいことだなと思う。夜中から数時間だけ点滴が外れて身軽になり、トイレで目が覚める感覚も少しあき、睡眠も連続して1.5〜2時間になり、起きてもすぐに眠れて、トータル5時間はいってるはず。日中ベッドの上にいるだけで動くこともないのに、よく眠れていると思う。以前入院していたときには、眠剤を服用しても一晩中起きていた。それに比べたら充分。眠剤の意味なんてまるでなかったことがわかる。

痛みは食後と食後3〜4時間後。痛み止めの点滴は1日3回程度。弱めの痛み止めでも入れると大きく変わる。おなかから腰までの痛みが落ち着く。
今までにない経過をたどっているせいか、心の落ち着きがまったくない。身体の変化もいつもと違う。外へ出てからの不安が半端ない。
桜が咲いているうちに、桜の下でごろんとしたい。
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277日目。食事解禁。

血液検査の結果が良かったということで、昨晩から食事解禁。食事といってもサラッサラの重湯だけれど。それでも進歩には変わりない。

重湯、スキムミルク、100%フルーツジュース。全部水分。少し飲み込むだけでみぞおちから左にかけてもズキズキ痛むし、時間がかかる。すべて飲みきるのに1時間。異常にかかる。ここで慌てずにじっくり取り組むことで体重の増加も防ぎたい。あわよくば過食嘔吐を制したい。

食事が取れると点滴が減る。点滴が減るとトイレが減る。トイレが減ると睡眠継続時間が増える。少しずつだけど日常へと向かっている。
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276日目。停滞。

数種の点滴を絶え間なく、ときに痛み止めや胃薬も注入しながらはや1週間。転げ回るくらいの痛みはなくなったものの、まったくないという瞬間は一度もない。みぞおちを中心におなか全体と背中、腰の痛みが常にどこかにある。押さえたりすると声を出してしまうくらい。痛み止めの強さも下げられたので、余計にそう思うのかもしれない。何も変わらない1日を過ごした。

寒の戻りは院内でも感じる。エアコンをつけて外を眺めていると、今が何月なのかもわからなくなる。いろんなことを考えなければと、また強迫観念につきまとわれているが、なにも考えられない。脳がまったく動かない、クリアにならない。絶食と断食は違うんだ、今は明らかに闘病中なんだと思い知らされる。ならばここにいる間くらいは無心で過ごしてみようか。たぶんできないけど。
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