【転職】履歴書が書けずに機会損失している40代以上が多すぎる

あなたは履歴書、職務経歴書をきちんと書けていると、自信を持って言えますか?

中小企業の採用窓口を10年以上携わらせていただいていた中に、中年層の甘さを感じることが多くありました。特に頭を抱えてしまうのが、採用の第一歩とも言える履歴書の雑さです。

封書が届いた段階、早ければ封書のおもて面の文字を見ただけで、送付者がどのような人生を送り、どうして履歴書を書いて送らねばならなくなったかまで分かってきます。つまり、その段階で採用・不採用まで決まってしまうことだってあるのです。

封筒はただ入れるものではありません

封筒は手書きがほとんどで、印刷する人は多くはないと思います。ここでまず、最初の人となりを垣間見ることができます。

縦書きか横書きか

使用する封筒の種類に合わせた書き方をしていますか?既製品の履歴書では縦書きが多いですね。作品などを入れると角形の封筒になり、自分の判断になる場合が多いですが、その際は縦書き・横書きのいずれかを選ぶことにねります。いずれにせよ封筒の形式に合わせた書き方をしましょう。

バランスを考えてかっこよく

封筒のおもて面の中央あたりに社名がくるように心がけましょう。右の住所から書き始めていくと、センターにあるはずの社名が左に寄り過ぎてしまったり、逆に左に寄ってしまったりと、バランスが悪くなりすぎることが多くあります。このバランスで性格が見えてしまいます。

一字一句間違えないで

まさかと思うかもしれませんが、漢字やカタカナの間違いは意外と多いものです。中には社名の間違いも見受けられます。字の上手い下手以前に、基本的なことに注意しましょう。会社に対する意気込みが判断されてしまいます。

●漢字は合っていますか?

長い住所、担当者名の間違いはよくあります。名前が間違っていて気持ちいいことはありません。大変大きな心象に関わるので当然ながら気をつけるべきです。

●カタカナ表記は合っていますか?

「ー」「ゥ」「ィ」など、社名のカタカナ表記の間違いも多くあります。頭の中で読み上げながら書くと、読み方・書き方の思い込みで間違ってしまいます。社名だけでなく、住所の建物名まで、一文字ずつ確認して書きましょう。

●あたりまえのことに手を抜かない

住所で間違えてしまうことはよくあります。そのときにペンで黒く潰したり、ごまかした書き方をしてみたりしていませんか?下手な修正は逆に非常に目立ってしまいます。面倒でも間違えたら新たに書き直しましょう。自分が希望する会社の文字くらいは正確に書きましょう。この手間が仕事に対する姿勢と捉えられます。

見ないだろうと簡単に考えでしまいがちな封筒ですが、受け取った側は意外と注意しているものです。封筒が美しいかどうかで、どんな人なのか早く開けてみたいと期待するか、このまま不採用にしてしまおうと思うこともあります。投函する前の最後の一手間ですが、落ち着いて書いてみてください。

若者以上に履歴書には気を配って

他人の履歴書を見ることはほとんどないと思います。だからこそ、履歴書はその人を写す鏡になります。字がどれだけ上手いかより、どれだけ丁寧に書かれているかが問われます。近ごろの若年層は学校でも学んだり、参考書を熟読しているぶん、非常に優れた履歴書を作成します。単なる経歴の羅列では霞んでしまいます。年齢と実績を重ねた分だけ、職務経歴書も濃いものにしましょう。

手書きか印刷か

パソコンが主流の昨今、手書きでないとダメだというところも少なくなってきたでしょう。特にコンピュータ系、デザイン系ならエクセルやワードなどでの作成が基本になっています。作り込みすぎなくていいですが、基本的な操作ができるかはここでわかります。希望する会社の規模や年齢層、部署に合わせて選びましょう。

書式

昨今、さまざまな書式の履歴書・職務経歴書があふれています。学校の授業でもあるくらいですから自作してあるものも多いです。書式のデザインでその人の個性も現れるので、自分を表すのにふさわしい書式を選びましょう。

深みのある内容

せっかくの経験と実績が書けていないために、伝わらないまま終わっていることはありませんか?履歴書と職務経歴書は自分をアピールする一番大切な場所です。若年層は社会的経験値が少ない分、経験してきたことを十分に膨らませて表現しています。語彙も豊富で、相手にわかってもらおうという思いが伝わります。

中年層は履歴書の書き方を学校で学んだこともなく、また、わかってくれるだろうという思い込みや自意識過剰のせいか、「◯◯部◯◯課にて◯◯を担当」など、必要最低限のことを単語で書いて終わってしまうことが多いです。それだけでは何をしてきたのか、ここで何ができるのかがわかりません。関わった事業や実績を、具体的に記載しましょう。

自分ができること・やりたいことへの思い

経歴を連ねるだけでは足りません。それを持ってここではどう活かせるのか、どんな貢献ができるのかまで書くことが大切になってきます。また、具体的に提示できるということは、会社研究が十分になされているということも含んでいます。採用担当も、あなたが入社したらこれを手がけてほしいなど、実際の現場と照らし合わせての想像がしやすくなります。経験と合致することがなくても、新たにやりたいことや提案などを記載することで、意欲的な人物像だと捉えられ、新しいポストが用意されることもあります。アピールは抜かりなく、理解しやすい言葉を使って表現しましょう。

大手企業出身者は名前に頼りがち

中小企業から大手企業へより、大手から中小への転職が多いものです。大手にいたときは通用していた言語やプライドはいったん置いておきましょう。中小企業では1人で何人もの役割をこなさなければならないことも出てきます。また、大手というだけで使い勝手が悪く敬遠されてしまうことも少なくはありません。履歴は今までのことを希望する会社にフィットした言語にすり替えて、きちんとした実績が伝わるように記載しましょう。

写真は隅々まで気を抜かない

写真1枚の印象は偉大です。ここで合否が決まることもしばしばあります。ふさわしい服装なのか、襟元はまっすぐか、頭髪はきちんとセットされているか、怒り顔ではないか、男性の場合はネクタイは曲がっていないかなど、最新の注意を払いましょう。少しのシワでも目立つと清潔には見られません。また、カラーかモノクロかでも印象は変わります。もちろん3ヶ月以内の写真であることはお忘れなく。

履歴書を送付したら終わりではなく、ここがスタートです。いくらあなたが素晴らしい人であっても、封筒が汚れていたり、職務経歴書が手抜きだと、当たり前ですが不採用となってしまいます。見てもらえなければ、いくら提出したところでなんの意味もありません。

ぜひ会いたいと会ってみたいと思われるように、履歴書・職務経歴書は丁寧に書きましょう。

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