ゴーヤといえば、夏になるとスーパーにも並び、最近ではご家庭で栽培されることも増えてすっかりメジャーな食材となりました。夏の定番料理となったゴーヤチャンプルーは、夏バテ防止に効果のある料理としてなじみがあると思いますが、効能はそれだけではありません。
ゴーヤチャンプルーは沖縄県を代表する有名な郷土料理の1つです。
ゴーヤチャンプルーは、ゴーヤや豆腐、好みの野菜、それに豚肉などをまとめて炒めた料理であり、沖縄県では「ごちゃ混ぜ」という言葉を「チャンプルー」ということからゴーヤチャンプルーと命名されたそうです。
ゴーヤだけでなく、豆腐やそうめん、麩なども有名ですね。
基本的な食材は、ゴーヤ、豚肉、木綿豆腐、卵。ご家庭にある食材で作ることができます。
●美肌・美白
ゴーヤ美肌や美白効果のあるビタミンCが豊富に含まれています。その含有量ははレモンの4倍、トマトの5倍ともいわれるほどです。さらにゴーヤのビタミンCは野菜の中でも唯一加熱に強く、火を通しても成分が壊れにくい性質を持っています。またゴーヤに含まれるβカロテンは油で炒めると吸収率が格段に上がります。
肉や豆腐と一緒に食べることで、ゴーヤの栄養効果がより高まります。豚肉、豆腐、卵にたっぷりと含まれるたんぱく質と、ビタミンCを一緒に摂取するとコラーゲン量が増え、コラーゲンの生成ができるとお肌にハリがうまれます。
●むくみ・ダイエット効果
苦味成分のモモルディシンという食物繊維が腸内環境を整え、余分な脂質の吸収を防ぎ、コレステロール値を低下したり、便通をスムーズにしてくれます。カリウムは体内の余分なナトリウムを外へ排出してくれ、むくみをとってくれます。さらに共役リノール酸は代謝を高め脂肪を燃焼しやすい体を作ってくれます。
良質なタンパク源である豆腐や豚肉と一緒に食べることで、よりむくみ予防につながります。
●夏バテ予防
ゴーヤに豚肉や豆腐、卵を加えることで、ビタミン、タンパク質、カルシウムなどの栄養素を一度に摂ることができ、夏バテ防止や疲労回復に最適な料理になります。さらにゴーヤには水分が多く体を冷やす効果があり、減少した食欲を回復・増進する作用があります。
脂質の多いスパムや豚バラ肉を控えて、脂質の少ない肉を使用すれば、ダイエット効果もさらに高まります。
【材料】
ゴーヤ
豆腐
豚肉(肩ロース薄切り)またはスパムなど
卵
めんつゆ(しょうゆ)
ゴマ油
鰹節
【作り方】
①ゴーヤは縦半分に切って種とワタをスプーンで取り除き、薄くスライスして塩もみします。木綿豆腐は手で一口大にちぎっておきます。にんじんは5mm幅で千切りにしておきます。
②フライパンを熱し油を引いたら豆腐を入れ、表面がキツネ色になるまで焼き、取り出しておきます。
③同じフライパンで豚肉を炒め、ゴーヤを入れます。
④火が通ったら、豆腐を戻します。
⑤最後に溶き卵を回し入れ、めんつゆを入れ、鰹節をふってできあがり。
ゴーヤの苦みが平気な方は、種を取らずに炒めた方がよりダイエット効果がアップします。苦みが苦手の方は、強火で炒めると苦みをおさえて甘さを引き出すことができます。
美肌とダイエットのためにも、この夏は美味しいゴーヤチャンプルーをぜひ取り入れてみてください。