2017年08月12日一覧

54日目。下剤との決別。

デブ・コンプレックス。思えば中学生くらいからダイエットしていた。20歳超えてからは下剤を利用するようにもなった。ここ数年は内科できついヤツを出してもらいながら、市販のものも追加で重ねる。いわゆる乱用。ついでに内臓の病気から入院も何度か繰り返し、絶飲食で痩せをキープ。退院してからは食べることが怖く、ほぼ1日1食。太らないように日々過食嘔吐。「細い」と言われると嬉しくてたまらない。快感だった。

そんな心の病にありながら、断薬を機に下剤もやめてみる。これは人生の中でもかなりの大勝負に入るだろう。自然な便意なんてくるのか?それよりできるのか?そう思いながらも、他の離脱症状があまりにもひどすぎて、深く考える前に勢いで下剤もやめる。今思えば勢いって大事だ。
徐々に食事を始めると、すぐにおなかはスイカかビーチボールかと見まがうほどに。あまりにも張りすぎて吐き気までする。今まで薬漬けだった腸がいきなり自力で動くわけない。眠剤も腸の動きを止めると聞いたことがある。さあどうしよう。摂取するものは置いといて慌てて便秘解消について調べる。知識がないのでネット情報に頼る。どれもこれも効果があるのか疑わしい。それでもやらないよりマシだと、なんとなくきのこに目を向ける。食べることは蓄積することだと思いつつも、カロリー低いし、安いし、テレビで芸能人もやっていたなという軽い気持ちで。するとびっくりほんの2〜3日で便意。え、腸まだ生きてた?早い効果に信頼度が増す。これが遅ければきっと下剤に手を出していた。間違いない。
きのこの効果はというと、
◎100g中約20kcalと低カロリー
◎食物繊維が豊富
◎内臓脂肪を燃焼
◎脂肪の吸収を抑えて体外に排出
◎血液サラサラ、老廃物を排出、美肌効果
などなど。
なによりいくら食べてもカロリーが低いことが精神的に嬉しい。罪悪感も薄らぐ。単純。
効果を実感してからはキャベツやレタスなどの野菜に、オリーブオイル、たっぷりの水分も取り込む。とはいえ年齢のこともあるし一度出たおなかはそんなに簡単にはなくならない。元来のデブ体質は変わるわけがない。これが現実。キツイ。心が折れる、折れる。でも負けない。ここで手を出したら一生薬漬けだ。頑なに意志を貫く。そしていつしか下剤も遠のく。過食嘔吐もやめられている。
この先は運動で引き締めるしかない。しかし本格的な運動はまだ先になるのだろう。新たな課題が出てきたものの、少しは人間らしい考え方になったのだろうか。
太ったからといって嫌われるわけじゃない。
痩せてないと醜いわけじゃない。
健康なのが一番いい。
この歳にしてやっとそう思えるようになってきた。
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