2017年11月15日一覧

149日目。記憶。

呑兵衛の私でも禁酒が続くと弱くなる。昨夜もビール1本もいかずにふわっとなり、勢いで寝てみた。浅く薄く3時間も経たずに覚醒。その後、明け方に1時間が2回。当たり前だがアルコールは寝つきは早いが持続性には欠ける。完徹後でも効果に欠ける。
1〜2時間しか睡眠時間が取れなかった頃は、早く寝るためにと睡眠薬とアルコールを一気飲みしていた。10分でも20分でも多く眠れるようにとの願いからだった。早く落ちて記憶がなくなることが嬉しかった。これが大間違いだったと今ごろ気づく。
睡眠薬とアルコールの併用で、記憶障害の可能性、攻撃性も高まり、格段に薬をやめにくくする。実際ものすごく健忘がひどく、忘れてしまいたいくらいのことを数々やらかしてきた。本人には感覚がないから思い出していないことも山ほどあると思う。断薬してから、心が少し落ち着いてから、いろんな症状を調べ始めてから、なんてことをしてたんだろうとやっと気がついた。ほんとに今さら。

記憶がないのは本当に怖い。攻撃性が強くなるのが一番怖い。記憶のない中で、やたらと誰かを、特に大事な人ほど攻撃していた。反動なのか町を歩くといろんな人がこちらを向いて反撃してくるように感じることがある。なんら関係ない人の顔もまるで睨んでいるかのように見えたりする。怯えて下を向く。足早に通り過ぎる。

そんなことを考えていたら、会社を辞めた一年前からの記憶すら曖昧、いやほとんどないことに愕然とする。メモ書きでも予定が書かれていたり、写真を撮っていたりすれば思い出すが、それ以外は何をしていたのか、何を食べていたのか、起きていたのか、寝たきりだったのか、まったく覚えていない。恐ろしいほど記憶がない。まだ疑うことなく薬物依存だった頃だ。これもベンゾ系に多い副作用か。
今までのことは今さら取り返しはつかない。それまでと同じようには戻れない。過去の本来の自分に戻るなんて絶対ない。戻れるんじゃないか、それ以上になれるんじゃないかと、甘えたことも思ったりしていた。でももう無理だと理解しなければならない。よくできていたいい子の記憶を増やすことに希望を抱くことはもうやめて、新しく作り出すことに意識を向けて上書きしていかねばならない。
薬をやめることは、何にも負けない心を作ること、人間として強くならないといけないことなのかもしれない。
めちゃくちゃはしょってしまったが、もっと掘り下げること。
〈備忘録〉
「先に生まれただけの僕」

思い通りの人生なんて、
絶対にないよ。
絶対に。

人は壁にぶつかり、

悩み考えることで自分を作り、

その壁を乗り越えることで
自信をもっていくんだ。

一番ダメなのは何もしないことです。
何もしない奴にはチャンスはやってこない。

サッカーだってそうだろ。
走っているやつしかパスはまわってこない。
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