自律神経の乱れ
自律神経には交感神経と副交感神経があり、バランスを取り合って健康な心身を保っています。このバランスが乱れると血管の収縮が起こって血行が悪化し、全身に熱が送られなくなります。空調による室内外の温度差によって血管が収縮したり拡張したりすることでも起こります。ストレスや不安が原因になることもあります。
筋肉量・基礎代謝の低下
特に女性は男性に比べて筋肉が少ないため、体内で作る熱量や血流量が少なくなってしまいます。ダイエットや運動不足で筋肉量が落ちている人にも多いです。血流が悪化すると、体全体に栄養も運ばれなくなり、不要な老廃物が溜まります。代謝が悪くなると細胞の働きも低下してしまい、冷えにつながります。
ホルモンの乱れ
女性は思春期や更年期、生理など、女性ホルモンの影響を強く受けます。女性ホルモンの分泌が乱れてしまうと、血行が悪くなり、冷えの原因となってしまいます。
血行不良
血は全身へ酸素と栄養を運ぶ役割を持っています。血行不良になると栄養が身体へ行きわたらなくなり、手足に冷えを感じるようになります。
冷えを改善する方法は、日頃の生活習慣にあることがほとんどです。
体を温める
体を温めることにより、収縮した筋肉を柔らかくすることができます。縮んでいた血管が広がることで血流の改善をすることができます。
適度な運動
ウォーキングやエアロビクス、ヨガなどの適度な運動が有効です。少しずつでも毎日続けることを心がけましょう。冷え対策だけでなく、質の高い睡眠もにも効果的です。
マッサージ・ストレッチ
マッサージやストレッチで足や手先の冷えを取り除きましょう。特に足は血流が滞りやすい場所です。ふくらはぎのマッサージをするだけでも血行はかなり良くなります。
食生活を見直す
食事では冷たいもの避けて、体温以上のものを摂りましょう。体を温める代表的な食べ物として、ごぼう、人参、カボチャ、玉ねぎなどがあります。調理法も、温めたり加熱をしたり、温かいうちに食べることを意識しましょう。
服装に気をつける
体を締めつける服や下着は血行を悪化させてしまうので、できるだけ避けましょう。また、ミニスカートなど露出の多いものを着るときは、ロングブーツを履くなどの工夫をしましょう。
ストレスをためない
ストレスが溜まると自律神経が乱れます。ストレスの根源をなくすのが難しければ、好きなことをして上手に発散するなど、溜め込まないよう心がけるのが大切です。気持ちをリラックスさせることが大切です。
ビタミンE(サプリ)
食事で全部はまかなえないときにはビタミンEをプラスしましょう。ビタミンEは血管と赤血球を柔軟にして血行を良くします。また、血栓を防ぎ、血液をサラサラにしてくれます。
冷えは「万病のもと」と言われています。冬は寒いだけでもつらいのに、冷えが重なると心身ともにダメージが強くなります。症状が悪くならないうちに、しっかりと向き合って対処していくことが大切です。
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