ふだんからよく食べているお蕎麦。その元となる「そばの実」が、近年スーパーフードとして注目を浴びています。しかも美しく、健康的に痩せられるとして海外のスーパーモデルにも人気だというのです。プロたちもこぞって食べる「そばの実」の効果と食べ方をご紹介します。
そばの実とは蕎麦という植物の種子のこと。古くから日本人が食べている蕎麦は、そばの実を挽いて粉にしたものから作られています。最近ではそばの実を挽いて粉にしたフランス料理の「ガレット」も人気ですね。
そばの実がスーパーフードとして人気が出た秘密は、実や殻の部分に含まれる成分にあります。
そばの実にはダイエットに不可欠な食物繊維やビタミンB2に加えて、レジスタントプロテインというたんぱく質が含まれています。
レジスタントプロテインとは、たんぱく質でありながら消化酵素で分解されにくいのが特徴です。一般的に食事から摂取したタンパク質は消化酵素で分解され、アミノ酸になって腸から吸収されます。しかしこのレジスタントプロテインは消化酵素でも分解されにくいので、食べても太りにくい成分だと言えるのです。
また、レジスタントプロテインが中性ステロールを体外に排出して、血中コレステロール値も下げてくれる効果があります。
また、そばの実の一番外側の皮にはたくさんの繊維質が含まれていて、その舌の甘皮部分には、たんぱく質、ルチン、クロロフィルが豊富に含まれています。
ルチンには抗酸化作用があり、アンチエイジングとして有効なほか、血流をよくしてくれる血液サラサラ効果が期待できます。食物繊維には整腸効果があるので、便秘の予防や改善を促進します。クロロフィルにはコレステロール値を下げる効果や、デトックス効果、抗酸化作用もあると言われています。
さらに糖質を代謝させる作用の高いビタミンB1が含まれるので、カロリー高めのそばの実も、気にせずに食べることができます。
このようにダイエットに不可欠な栄養素がふんだんに含まれているので、世界的に人気があるのもうなずけますね。
1.そばの実を1時間、水に浸します
2.沸騰するまで強火、沸騰したら弱火~中火で15分茹でます
3.ザルにあげて流水でぬめりをとれば完成
*冷蔵庫保存すれば3日はもつので作り置きも可能です。
食前にスプーン1杯のそばの実を食べれば、食事は普段通りでOKです。
★アレンジレシピ
●秘伝の出汁(取り方)
鍋に水を500cc入れ、料理酒100cc、薄口醤油 100cc、かつお節をひとつかみ入れます。
*水の状態でカツオ節を入れるのがポイントです
全て入れてから火をつけ、煮立つ前にザルでこします。
*60℃~80℃程度の温度が一番良い出汁が出るのだそう
●そばの実の長いもとろろがけ
茹でたそばの実に長いもをすったとろろを器に入れ、わさびを少し添え、秘伝のタレをかけるだけ。
近所のスーパーではなかなか売っていないので、私は〇ルディで買うか、ネットで注文をしています。少量でも食べ応えがあるうえに食事制限がないので、無理なく続けることができますね。