ほうじ茶は緑茶の一種であり、煎茶あるいは番茶を高温で焙煎したものです。独特の香ばしさがあり、苦みや渋みはほとんどなく、あっさりした口当たりです。焙じているのでお茶の色は茶色く、カフェインが飛んで少なくなっているので、お子さんからお年寄りの方まで飲みやすくなっています。
センナ茶などの高い便秘解消効果が期待できるといわれているお茶と比べて、ほうじ茶には即効性のある便秘解消効果はそれほどありません。しかし、慢性的な便秘を、時間をかけて、できるだけ自然に解消するという点では有効といえます。
ビタミンC
ほうじ茶にはレモンの約5倍のビタミンCが含まれているので、たくさんのビタミンCを手軽に摂取することができます。ビタミンCには、腸内の善玉菌の増加を助ける働きがあります。腸内の善玉菌が増えると、悪玉菌が抑制され、腸内環境を良好にしてくれます。
また、抗ストレスホルモンと呼ばれるホルモンの材料にもなるため、ストレス性の便秘を解消させる効果も期待できます。
香ばしい香り成分
ほうじ茶特有の香ばしい香りには、脳に対するリラックス効果があることが研究で証明されています。茶葉に含まれるアミノ酸と糖が焙煎され、アミノカルボニル反応と呼ばれる反応が起こることで生まれるこの香りは、ストレスを軽減させて自律神経を安定される作用があります。そのため、ストレスや自律神経の乱れなど、精神的な問題が原因となっている便秘に効果があります。
水分不足の解消
ほうじ茶にはほとんどカフェインが含まれていないため、副作用の心配もなく、積極的に摂取することができます。水分を十分に摂取できると、水分不足による硬便・便秘の解消に効果があります。
冷え性改善
緑茶や紅茶などのカフェインを多く含む他のお茶は、体内の熱を奪って冷えを悪化させる恐れがあります。一方ほうじ茶にはカフェインがほとんど含まれていないため、温めて飲むことで冷え性を改善します。
美肌効果
カテキンには抗酸化作用があり、身体の内側から肌や身体をきれいに保つ働きがあります。
リラックス効果
ほうじ茶の香りは、ただ嗅ぐだけでもリラックス効果があると言われています。さらにほうじ茶に含まれるテアニンが脳の緊張を解くので、摂取することで、より高いリラックス効果が期待できます。
血圧低下
カテキンはビタミンCの約80倍の高い抗酸化力を持っているといわれています。それにより血管を強くすることで血管の老化を防ぎ、血圧の上昇を抑える効果が期待できます。
また、テアニンは脳の興奮を和らげリラックスさせるため、血圧を下げる効果があります。
体臭・口臭改善
クロロフィルは強い消臭効果があり、体臭や口臭を改善する効果があります。また、カテキンの殺菌作用が口臭を防いでくれます。
●飲むタイミング
基本的にいつ飲んでもOKです。朝に飲むと少量のカフェインが目覚めを助けてくれます。また温かいほうじ茶を飲むと血流を促し、活動しやすい体へ導いてくれます。
●アレルギーの心配なし
ほうじ茶に含まれているカフェインは1杯約30mg程度なので、ほかのお茶に比べても量は多くありません。アレルギーの心配もほとんどありません。
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