緑茶は、生のお茶の葉を発酵せずに製造した不発酵茶で、煎茶、玉露、番茶、抹茶、ほうじ茶など、さまざまなお茶をまとめた呼び名です。なかでも日本人が日常的に飲んでいるのが煎茶で、日光を遮らずに栽培して、茶葉を蒸してもみながら乾燥させたものです。
緑茶には、カテキンやビタミンC、アミノ酸などが多く含まれていて、毎日の健康や美容にはもちろんのこと、便秘改善にも良いと言われています。
カテキン
カテキンが体内に摂取されると、消化されることなく大腸まで届き、大腸内の悪玉菌だけを分解し、善玉菌を増やしてバランスを整えてくれます。
また、便を押し出すぜんどう運動も活性化させ、便の排出をサポートします。
カフェイン
カフェインには排便作用があります。腸内に溶けだして腸を刺激することによって、ぜん動運動が活発になり、排便を促進します。
ビタミンC
ビタミンCは善玉菌を増やしたり便を柔らかくしたりして、便通の改善を助けてくれます。ビタミンCは腸に届くと善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えてくれる働きもあります。
ダイエット
カテキンは食事で体内に摂り込んだ脂肪と、体に蓄積した脂肪のどちらにも脂肪燃焼効果を発揮し、中性脂肪を減少してくれます。
カフェインには持久力を高めたり、エネルギー消費を促したりする作用があります。運動をするときにカフェインを適度に摂取することで運動能力を高め、脂肪燃焼を促してくれます。
美肌効果
カテキンとビタミンCには抗酸化作用があり、シミやしわ、たるみの原因となる肌の酸化を防ぎ、メラニンの生成を防いでくれます。シミの生成を抑えるだけでなく、すでにあるシミにも効果を発揮してくれます。
がん予防
カテキンには、がんになる過程でがんの発生を抑制する作用があると言われています。
アレルギー予防
カテキンには花粉症やアトピーなどアレルギーの原因物質ヒスタミンをおさえ、かゆみやくしゃみなどの症状を抑えてくれる効果があるとされています。
虫歯・口臭予防
歯を強くしてくれる成分であるフッ素が含まれています。フッ素によって虫歯に対する抵抗力をつけ、虫歯を予防することができます。
さらに抗菌作用もあるので、細菌の繁殖を防いで口臭を予防する効果も期待できます。
食中毒予防
緑茶には食中毒の王様と称される腸炎ビブリオ菌を殺菌する作用があり、毒素型ぶどう球菌やコレラ菌にも対策することができるため、食中毒の予防に期待ができます。
リラックス効果
緑茶のうまみ成分でアミノ酸の一種のテアニンにはリラックス効果があり、ストレスを和らげたり、睡眠の質を高めたりする効果が期待されています。
●飲むタイミング
朝一番に飲むことで腸の活動を活発化させることができ、便秘の解消を促してくれます。また熱いお茶を飲むことで、腸内にこびりついた宿便を取り除くこともできると言われています。
●飲み過ぎはNG
カフェインには、利尿作用によって便が固くなることもあるので、1日1~3杯程度を目安に飲むようにしましょう。
●カフェインの副作用に注意
空腹時に摂取するととカフェインの刺激が大きいため、食後などに飲みましょう。