豆の生産国や生成方法、焙煎や挽き方などにより、香りや味の特徴もさまざまなコーヒー。朝の一杯や疲れた時になど、毎日コーヒーを飲むのが習慣になっているという人も多いのではないでしょうか。カフェインの含有量から以前は飲みすぎると健康を害するのではという良くないイメージが先行していましたが、現在では健康にいいということがわかってきました。
カフェイン
コーヒーに含まれているカフェインの量は1杯100mlに対して40~50mgと言われています。カフェインには大腸の収縮を助けて胃の働きを活発にし、便通を良くする効果があるといわれています。
コーヒーオリゴ糖
コーヒーオリゴ糖とは、コーヒー豆のカスから発見されたオリゴ糖の一種です。オリゴ糖は腸内の善玉菌のエサとなり腸内環境を整えてくれるので、便秘解消に役立ちます。また、コーヒーオリゴ糖は普通の砂糖よりカロリーが半分と低く、コーヒーの甘味料として相性もよいので砂糖の代わりに入れるのもいいでしょう。
コーヒー+α
コーヒーにミルクなどの乳製品をプラスして飲む方も多いはず。乳製品には腸内を活発化するオリゴ糖や乳糖が含まれていす。カフェインやコーヒーオリゴと合わせることで、より高い効果が期待できます。
ダイエット
コーヒーの成分が脂肪を分解するリパーゼを阻止することにより、脂肪の吸収を抑えることができます。
また、クロロゲン酸というポリフェノールの一種が、脂肪の蓄積を予防してくれます。
さらに、利尿作用もあるので、余分な水分を排出してむくみを解消する効果が期待できます。
美肌効果
クロロゲン酸などのポリフェノールに強力な抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去し増殖を抑えてくれることで、シミやしわ、たるみの防止に役立ってくれます。
リラックス効果
コーヒーの香りは脳にα波を多く発生させて気分をリラックスさせるという研究結果が出ています。脳のリラックスやストレスの鎮静化などに効果があると言われています。
糖尿病予防
クロロゲン酸が血糖値を下げる効果があり、糖尿病の予防に役立つとされています。
がんの予防
新鮮なコーヒーに含まれるクロロゲン酸には抗酸化作用があり、大腸がん、肝臓がんなどを抑える効果が期待できます。
●飲むタイミング
腸内の働きを活発にさせ、排便を促す効果があるので、朝に飲むのがいいでしょう。カフェインの覚醒作用で目覚めもよくなります。
逆にカフェインが入眠の妨げをするおそれがあるので、夕方以降の摂取はなるべく避ける方がいいでしょう。
さらに、空腹時にコーヒーを飲むと、胃液が多く分泌されて胃壁が荒れてしまうので胃痛が起きる原因になります。必ず食後に飲むようにしましょう。
●適量は1日3杯
コーヒーを飲み過ぎると排尿の回数が増え、体内の水分が不足します。水分が不足すると便が硬くなるので便秘にはよくありません。またクロロゲン酸も過剰摂取すると腸の働きを鈍らせるので、便秘の悪化につながります。
●妊婦さんは注意
カフェインを含んでいるので、妊婦さんは1日1杯程度にしておくことをおすすめします。