玄米茶とは、水に浸して蒸した玄米を煎り、同量の煎茶や番茶と混ぜた香ばしさが特徴のお茶です。カフェインの量や苦味も少ないため、どなたでも安心して飲むことができます。ビタミンB群やミネラル類、食物繊維、GABA(ギャバ)、フィチンなど、他のお茶にはない成分もたくさん含まれています。
不溶性食物繊維
玄米には白米と比べると約9倍の食物繊維を含んでいます。なかでも不溶性食物繊維は、消化管では吸収されずに腸に届きます。水分を含んで膨張することでやわらかくしながら便のカサを増やします。さらに腸を刺激することで腸のぜん動運動を促進して、排便をスムーズにします。
フィチン
玄米についている外皮に含まれるフィチンには、体内の有害物質をデトックスする効果があります。また、排泄作用や整腸作用等の便秘改善効果があります。
カテキン
カテキンには摂りすぎた糖分や脂肪分が吸収されるのを防ぎ、さらに腸内の善玉菌を増やしてくれる効果があります。
ダイエット
血行促進や代謝を上げるビタミンB、ビタミンEが多く含まれ、血糖値を下げたり、血圧の上昇を抑えたりする働きがあります。また、新陳代謝を活発にして脂肪を燃焼します。
さらに、GABA(ギャバ)やγ(ガンマ)-オリザノールにはコレステロールを抑制する働きがあり、ダイエットに効果的です。
リラクゼーション効果
玄米の香ばしい香りやGABA(ギャバ)、テアニンには、緊張や不安、イライラ、憂鬱感などの精神状態をやわらげてくれるリラクゼーション効果があると言われています。
また、γ(ガンマ)-オリザノールは自律神経の調節を行います。血中脂質を低下させ、ストレスによる過労や不眠、更年期障害など、自律神経の働きを正常にさせてイライラを少なくしてくれます。また、肩こりや眼精疲労、腰痛などの症状を改善する効果もあります。
風邪予防
カテキンには抗菌、殺菌作用があり、風邪や食中毒、口臭の予防にもなります。
美肌効果
ビタミンCにはシミやしわ、たるみの原因となる活性酸素の働きを抑えて老化を防止したり、肌の炎症を抑えてニキビや肌荒れを改善したり、コラーゲンを生成する働きがあります。
また、抗酸化作用があるビタミンEには血行促進、老化防止効果があるとされています。メラニンの沈着を抑え、シミを防いで紫外線を防御するなど、肌を美しく保つ働きをしてくれます。
●飲むタイミング
副作用が無く、カフェイン含有量が少ない玄米茶は好きなタイミングで飲むことができます。
ただし、カリウムには利尿作用があるので、トイレが近くなると困るときには飲みすぎないようにしましょう。
黒焼き・黒炒りの玄米茶の効果は特に高いと言われています。便秘解消や体調の改善はもちろん、食後や休憩時間に飲んで、ほっと一息ついてみてはいかがでしょうか。