紅茶を飲むとなぜかトイレに行きたくなるという人がいますよね。これは気のせいではなく、紅茶には便秘を解消する成分が含まれているからなのです。
茶葉には酸化酵素が含まれており、この酵素の作用によって発酵させてできたのが紅茶です。アールグレイやダージリンなど種類も豊富で、さまざまな香りや味わいが楽しめます。またそれ以外に便秘の強い味方としても注目されています。特に腸の運動が低下することでお通じが悪くなる弛緩性便秘に対して効果を発揮します。
カフェイン
カフェインは腸を刺激して、ぜん動運動を活発にすることで排便をスムーズにしてくれます。
カテキン
ポリフェノールの一種であるカテキンは、善玉菌のエサになって腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えてくれます。
テアニン
香り成分のテアニンにはリラックス作用があり、ストレスによって乱れた自律神経を整える効果が期待できます。このリラックス作用によって自律神経を安定させることで、腸の自然な運動を取り戻すことができます。紅茶を飲めばもちろんのこと、香りを嗅ぐだけでも効果的だと言われています。
ダイエット効果
カフェインの効果や効能には、脂肪の燃焼を促して脂肪の蓄積を減少させる働きがあります。特に皮下脂肪から先に燃焼すると言われ、運動前にカフェインをとると、よりダイエット効果が期待できます。
また、テアフラビンも脂肪の吸収を抑制する効果があるので、より脂肪を蓄積させにくくしてくれます。
アンチエイジング・美肌効果
ポリフェノールの一種、テアフラビンやテアルビジンという成分には抗酸化作用があり、活性酸素を抑制する効能があります。アンチエイジングやシミやしわなど美肌の維持にも効果的です。
リラックス効果
テアニンはストレスを抑制してリラックスを促すほか、集中力や記憶力アップ、安眠を助ける働きもあります。
また、カフェイン自体にストレス解消効果があるだけでなく、テアニンと結び付いて体に吸収されることでゆっくり穏やかに作用して、気分をすっきりと落ち着かせてくれます。
口臭予防・虫歯予防
カテキンには口臭予防に効果があるほか、フッ素で虫歯を予防する効果もあります。
風邪・インフルエンザ予防
カテキンには抗菌・殺菌作用があるため、風邪やインフルエンザを予防します。ウイルスに感染しても、ウイルスの増殖を抑える作用もあります。
紅茶ポリフェノールやテアフラビンには、ノロウイルスの感染やインフルエンザの感染を予防する効果があるとみられています。飲んで予防をするほかに、カップ1杯の紅茶を5~10倍に薄めてうがいをすることで、風邪やインフルエンザの予防に期待ができます。
●飲むタイミング
起きてすぐ飲むと、腸が活発になりやすく排便が促されます。
また、食後に飲むとカフェインなどの成分がお腹に刺激を与えることで、便秘を解消しやすくします。
●目安となる摂取量
ティーカップ1杯(150ml)あたり30mgのカフェインを含むので、1日に摂取する紅茶の量は2~3杯が適量です。飲みすぎるとカフェインが効きすぎてしまうので注意しましょう。