【美と若さの新常識】見た目の若さを決めるのは「血液」赤血球を元気にする最新の方法

2018年11月7日(水)の「美と若さの新常識~カラダのヒミツ~」で「顔を若々しく見せる鍵は、赤血球の色と形」が放送されました。

全身に酸素を運ぶのが赤血球。その赤血球ケアを怠ると、血色が悪くなって老け顔や肌荒れになるだけでなく、息切れ、だるさといった全身の症状につながってしまいます。

女性は特に赤血球の能力不足で起きる貧血に悩まされがちです。鉄不足を解消し、赤血球をしなやかに元気にする最新の極意をご紹介します。

赤血球の基礎知識
まずは、赤血球のおさらいです。
人体の細胞の数は約60兆個
そのうち、赤血球の数は約20兆個です。
赤血球は約120日で入れ替わります。
今日からケアをはじめると元気でかわいい赤血球になれます。
最新の研究によると、この赤血球を元気にすれば、肌の輝きが格段にアップして、若々しい見た目になるんだそうです。
つまり、今から始めれば4か月後には赤血球は入れ替わるのです!

肌の輝きの決め手は赤血球の色にあり!

女性の美しさの象徴となるのは輝きのある肌ですね。

この輝きの秘密は実は赤血球の色にあります。

赤血球は血色や肌の輝きに密接に関わっています。特に血管が集中している顔は、肌の色として反映されやすい場所。目の下のクマや肌の色は赤血球の暗い色が影響しているのです。

赤血球の色は酸素で変えられる!

そもそも赤血球は酸素の運び屋です。

そのなかには酸素とくっつくヘモグロビンというたんぱく質が詰まっています。その数は1つの赤血球の中に2億個以上もあります。

このヘモグロビンに酸素が結びついていないとき、赤血球は暗い色のまま。一方、酸素がたくさん結びつくとどんどん明るい色になっていくのです。

この明るい色をした赤血球が全身に酸素を運んでくれると、身体の組織の働きが活発になります。

たとえば皮膚では新しい細胞への入れ替わりが進むため、きめが細かく若々しい肌を保ちやすくなるのです。

鉄分不足が赤血球を暗くする!

赤血球が鮮やかでなかった人は酸素不足です。

その原因は鉄分不足。鉄分はヘモグロビンの材料となる大切な栄養です。不足すると、赤血球の大きさが小さかったり、色が薄くなったりします。

鉄分不足によって赤血球が劣化すると、全身は酸素不足になりがちになり、めまいや息切れ、さらに抜け毛が増えたり、爪が割れやすくなったりもします。だるさやめまい、肌荒れなどもこれが原因です。

酸素がある鮮やかな赤血球に比べ、酸素が不足した赤血球は暗い色になります。さらに、貧血になると、赤血球の色自体が薄くなっていきます。赤血球の色が薄くなると、顔の色が青白くなり、顔色が悪いと言われるような色になるんです。

鉄分不足を解消する方法

全体の4分の1くらいの女性は鉄分不足だったり、鉄不足による貧血だったりします。

鉄分摂取の推奨量は1日10.5㎎(閉経前の女性)です。

しかし実際は平均7.4㎎しか取れていないので、1日3㎎不足しています。

そのため、鉄分を多く含む食材を摂るように心がけましょう。

例)レバー(豚・鶏)・卵・あさり・赤身肉・かつお

青のり・岩のり・ひじき・小松菜・ほうれんそう

鉄分補給の裏ワザ「鉄なべ」

鉄分不足とはいえ、鉄分だけを気にしているわけにはいきませんよね。
そんなときには、ふだんと同じ食生活をしながら鉄分を増やす方法もあります。
それは「鉄なべ」を使うことです。
鉄なべを使って料理をすると、料理に鉄分が溶けだしてくれるのです。
さらに、鉄が溶けだすには酸性が必要。そこで、鉄鉄なべから効率的に鉄分を摂るには酸性の調味料を使うのがおすすめです。
酸性の調味料といえば、お酢・ケチャップ・しょうゆ・みそが代表的。なかでも一番鉄を溶かすのは「お酢」です。
たとえば、お酢入りのみそ汁を1日1杯飲むだけで、1日に不足している3㎎が補給できます。
ちなみに、コーティング加工している鉄の調理器具は鉄分の溶出が期待できません。あくまでも鉄の部分に接してないと鉄はにじみ出てきません。
鉄なべがないというときには、料理にポンと入れるだけの「鉄玉子」を使うと便利です。

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赤血球はしなやかさも大切!

赤血球が元気な条件は色だけでなくしなやかさも大切です。
しなやかさがなくなると、毛細血管をスムーズに通れなくなります。
赤血球が硬くなる原因はコレステロールです。生活習慣でコレステロールが高い、中性脂肪が高いという人は赤血球の膜が硬くなっています。
血液中にコレステロールが増えると、赤血球の細胞膜にどんどん取り込まれます。コレステロールは硬い構造をしているため、増えると膜全体が硬くなってしまうのです。
こうして赤血球が硬くなると毛細血管のすみずみにまでたどり着けず、酸素が不足してしまいます。

EPAで赤血球をしなやかにする!

赤血球をしなやかにするには魚の脂であるEPAを摂りましょう。
さばやいわしなどの青魚には、EPA(エイコサペンタエン酸)が含まれ、このEPAが赤血球をしなやかにし、効率的に酸素を運べるようになります。
また、EPAはお肌の健康や新陳代謝などにもいい影響を与えるので、アンチエイジングや美肌に効果的です。
EPAの1日の摂取目安は1000㎎、アジの開きなら2枚、さばの塩焼きなら1枚です。
和田明日香の美と若さの料理
鉄分とEPAがたっぷり摂れるサンラータンの作り方です。

いわしとトマトのサンラータン

<材料>(2人分)

・いわし(三枚おろし) 200g

・塩    少々

・卵白   1個分

・片栗粉  小さじ1

・しょうゆ 小さじ1

・しょうが(すりおろし) 小さじ1

・水      400ml

・鶏がらスープの素 小さじ2

・しいたけ   2枚

・完熟トマト  大1個

・水溶き片栗粉 小さじ4

・卵黄     1個分

・ごま油    小さじ1

・黒こしょう  たっぷり

・酢      大さじ1~2

・ラー油    お好みで

<作り方>

①いわしをすり身にして包丁でよくたたきます。
②塩・卵白・片栗粉・しょうゆ・しょうがを入れ、しっかりと練り込みます。
③ボール状にして、魚の臭みをとるため、さっと下茹でします。
④鉄玉子を入れた400mlの水に酢を小さじ4加えて沸かします。
⑤鶏がらスープの素を入れ、しいたけ・いわしボールを煮込みます。
⑥トマトを入れます。酸味でより鉄分を溶出させます。
⑦片栗粉でとろみをつけ、卵黄を入れゆっくりかき混ぜます。
⑧ごま油・黒こしょう・酢で香りづけをして味を調えます。
*麺を入れてもおいしくいただけます。
*****
赤血球が元気になると、顔色がよくなったり、クマがなくなったりと、くすみがちだった見た目が明るく輝くように変わります。
まずは「鉄玉子」をポンと料理に入れることからはじめましょう。4か月後には明らかに表情が変わるはずです。
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