2019年1月8日(火)の「林修の今でしょ!講座」で「冬の悩みを解消!東洋医学ツボ&漢方薬SP」が放送されました。
頭痛、腰痛、冷え性など、冬の時期に起こりやすい身体の不調。そんな身体の悩みや不調を解消する、西洋医100人おすすめ漢方薬をランキング形式で発表します。
東洋医学は東アジア地域伝統の経験的な医学です。
たとえば、人の身体を森に例えると、
西洋医学は、空から木を見て病気の木を見つけます。
東洋医学は、森全体を見て元気がないと、森全体の状態を治します。
東洋医学は、長年の経験則から、患者の病状を観察し、体質を改善して、ツボや漢方薬などで、人が本来持つ生命力を高める医療です。

5位 頭痛
「風池」(ふうち):首筋を上がった左右のくぼんだ位置
●風池の押し方
頭を包むように持ち、親指で3~5秒押し、1秒休む。
これを3~5回繰り返す。
*片頭痛には薬指の外側にある「片頭点」を押します。
4位 腰痛
「腰腿点」(ようだいてん):「薬指・小指」と「人差し指・中指」の延長線上のくぼみの2点
●腰腿点の押し方
親指で強めに1~2分交互に押す。
3位 冷え性
「三陰交」(さんいんこう):内くるぶしの頂点に小指を置き、人差し指が当たった位置
●三陰交の押し方
親指で10回押す。
*頭痛、生理痛にもおすすめです。
2位 肩こり
「合谷」(ごうこく):親指と人差し指の根元のくぼんだ部分
●合谷の押し方
人差し指側に押し込むように30回
*下痢、便秘、不眠、ストレスにも効きます。
1位 目の疲れ

3位 芍薬甘草湯
漢方の中でも痛み止め№1。
腰痛や筋肉痛の痛み止めにおすすめです。
芍薬に含まれるペオニフロリンが筋弛緩作用があり、甘草に含まれるグリチルリチンに抗炎症作用があります。
冬は寒さによって筋肉の動きが悪くなり、足がつったり腰痛になったりするときに使います。
胃痛や腹痛にも効果が期待できます。
漢方薬は食べ物と同じようなものなので、食べ合わせでどういう影響が出るかわからない場合があります。そのため、空腹時に飲むのがいいと考えられています。
2位 大建中湯
血行を促進する作用があり、身体を温めます。
山椒、膠飴、乾姜、人参の4種類の生薬が冷えを解消してくれます。
おなかの冷えによる痛み・便秘などに期待できます。
漢方では腸の動きを調整することで、冷えが原因の場合は、便秘・下痢のどちらにも効きます。
*「半夏瀉心湯」はストレス性の胃痛・食欲不振・吐き気などに用いられます。
1位 葛根湯
肩こりから虫歯まで、漢方薬のオールラウンダー。
ひきはじめの風邪、肩こり、虫歯・頭痛などの痛みや下痢など、様々な症状に効きます。
葛根、麻黄、芍薬など、使われている7つの生薬すべてが、身体をあたためるスペシャリストです。
そのため、体温を上げて免疫力をアップします。
特に首のまわりの温度を上げて、体全体の体温調節にも影響します。
葛根湯の中身は、構成成分はほぼ同様ですが、配合量が各メーカーによって違います。
薬局で売られている漢方薬は、処方される漢方薬の半分の量です。
葛根湯のような副作用の少ない漢方薬は、同量で出されることがあります。