鈴虫の鳴き声が一年中聞こえることから「鈴虫寺」の愛称で親しまれる「妙徳山華厳寺」。全国各地にパワースポットが数多く存在する中で、願いが叶う確率は「80%以上」と非常に高く、毎日多くの人が全国から参拝に訪れるほど。この伝説のパワースポットへ行ってきました。
一番叶えたい願いがひとつだけ叶う
住職さんが28年の研究の末に、秋にしか生きられない鈴虫を一年中四季を通して生息できるようにしたそうで、懐かしい鈴虫の音色がお寺いっぱいに鳴り響いています。
鈴虫の音色と愉しい説法
参拝するとまず書院へと通され、説法を聞きます。この説法が抜群におもしろく、落語か漫談かというほどユーモアいっぱい。通常むずかしくて聞きそびれてしまいがちな説法もとてもわかりやすく、大人はもちろん子どもまで参加して、笑いの絶えない時間があっという間に過ぎていきます。笑いを交えながらお話しくださる禅の教えもすっと心に沁み込んでいきました。お茶とお菓子も用意されており、気負わず一服しながら聞くことができます。
わらじを履いて願いを叶えに来てくれる
鈴虫寺の石段を上った山門脇に立つ「幸福地蔵菩薩」は、日本で唯一わらじを履いたお地蔵さんです。これは、お地蔵様がみんなの所まで願いを叶えて救いの手をさしのべるために、歩いて来てくださるからだそうです。
お願いをするときは、必ず住所と名前を言います。これはわらじを履いた幸福地蔵様が道に迷ってしまわれないようにとのことです。
お願いごとは具体的に
お願いごとがいくつかあったとしても、ひとつ叶ってから次のお願い、というように一度にするお願いはひとつだけにします。お願いするときは、恋愛成就とか子宝祈願のように具体的にお願いをします。
一番多くお願いされている恋愛や結婚・復縁のお願いの仕方としては、「私に相応しい人に出逢えますように」と祈るようにとのこと。高い理想ばかりを描くのではなく、あくまでも「私に相応しい人と出逢えますように」と祈ること。そうすると自分にぴったりの相手と出会うことができるそうです。
幸福のお守りはいつも身につけて
ほとんどの方が買っていく人気の鈴虫寺のお守りには幸福地蔵様の化身、お地蔵様のお姿が入っています。お守りは持っている方を守ってくださるものなので、常にそばに身につけておきます。お願いが叶った時や一年を経過した御守りは鈴虫寺に返して、新しいお守りを頂きます。
心地よい鈴虫の音色を聞きながら、ほんとうに叶えたい願いごとをひとつだけ心を込めて祈る。自分の心の中を整理して、強い思いを確かめて、そして前へと進むきっかけにできる、とても気持ちの良い時間を過ごすことができます。
〔アクセス〕
阪急電鉄松尾大社駅下車 徒歩約15分
〔参拝時間〕
開門9時(最終受付16時30分) 閉門17時
〔拝観料〕
大人500円、子供300円 *茶菓子付き