11月６日ズワイガニ解禁！冬の味覚・日本海のブランドガニを食べよう

11月６日、いよいよ冬の味覚の王様・ズワイガニが解禁します。

漁の期間は翌年3月20日まで。日本海屈指の漁港へ出かけて獲れたてを堪能したり、現地からお取り寄せしたり、冬の王様・カニを今年もめいっぱい楽しみましょう！

ズワイガニのブランドあれこれ

同じズワイガニでも水揚げされる地方（漁港）ごとに呼び方が違います。特にサイズや姿などの基準に達したカニには港ごとの色つきタグをつけて、地域ごとにブランド名がつけられています。

漁をして１日以内で帰ってくる日帰り漁をやっているところがほとんどで、活きたまま帰ってきたカニがそのまま競りにかけられます。現地の旅館や民宿に泊まると、その日揚がったカニが食べられます。

松葉ガニ

山陰地方（兵庫県北部、京都府北部、鳥取県、島根県）で水揚げされるものを松葉ガニと呼びます。兵庫の香住、柴山、浜坂、津居山、京都の間人、鳥取県の境港・賀露・網代などが有名です。

●間人ガニ

丹後町・間人漁港で水揚げされる松葉カニを「間人ガニ」と呼びます。小さい港で船も少なく、水揚げ量が少ないため“幻のカニ”とも呼ばれるほど希少なものです。

丹後町の観光案内

●津居山ガニ

城崎温泉から車で約15分、豊岡市の津居山港で水揚げされたカニを「津居山ガニ」と呼びます。漁船も多く、水揚げ量も安定しています。漁場は船で約２時間と近く、日帰り漁ができるので、鮮度を保ったまま港へ持ち帰られます。

豊岡港観光協会

●柴山ガニ・香住ガニ

柴山漁港で水揚げされるカニは「柴山ガニ」、香住漁港で水揚げされたカニは「香住ガニ」と呼ばれています。特に柴山ガニは110ランクものクラスに厳しく選別され、なかでも指揃いで1.4ｋｇ以上の最高ランクは「柴山GOLD」と呼ばれます。

香住観光協会

越前がに

越前がには福井県で水揚げされたオスのズワイガニのことです。越前、三国、敦賀、小浜港が有名です。ズワイガニ漁の歴史においては国内で最も古く、越前海岸沿岸の地形と豊富なエサ、冬の海水温度など最適の環境が美味しいカニを育てています。

●三国港
名勝・東尋坊の地にあり、全国で唯一、毎年皇室へ献上されているカニとしても有名です。

三国町観光協会

●越前港

漁場である越前岬沖まで最も近く、船数も多い、福井最大の水揚げ港です。越前町では自主規制で厳しい基準を設け、重さは1.5kg以上(水揚げ時)のみとしています。2015年シーズンより新ブランド「極」が設定され、甲羅幅14.5cm以上、重さ1.3kg以上、爪の幅３cm以上の極大サイズのオスのズワイガニのみが選定されています。これは全水揚量の約0.05%のみが該当するといわれ、1シーズンで約500匹に満たないといわれています。1997年、カニにタグを取り付けてブランド化をはじめた発祥の地です。

越前町観光連盟

加能ガニ

石川県の加賀、能登地方で水揚げされるものです。橋立、金沢港などが有名です。昔から産地としては有名ですが、2001年よりブランドタグがつけられるようになりました。ブランドとしてはまだ日が浅く、これから有名になっていくと思われます。

●金沢港

ＪＲ金沢駅から車で約15分。一般消費者も買い物ができるいきいき魚市も開催されています。

金沢港いきいき魚市

●橋立漁港

加賀市の中央部にある橋立漁港。かつては北前船で繁栄し、今はズワイガニの水揚げ港として有名です。

加賀市観光情報センター

北海松葉ガニ

北海道で水揚げされるものです。北海道はタラバや毛ガニなど他のカニが強いのですが、最近力を入れてきたようです。上の３つのブランドと比較するとかなり安価になるので、手に入れやすくなります。

身入り・品質・鮮度。こだわりの美味いカニをお取り寄せ（北海）

カニを思う存分楽しみたいという人は、港に近い旅館や民宿がおすすめです。宿で活きたカニが食べられるのはもちろん、港近くの魚屋さんなどに行くと店頭で釜茹でしていたり、お土産を安く手に入れられたりと、お得なことに出会えるはずです。

おいしいカニの見分け方

どうせ食べるならおいしいものを食べたい。そんなときの簡単な見分け方です。

１）ずっしりと重みがある

おなかを持ってずっしりと重いカニは身が詰まっています。同じ大きさのカニと比べて、味噌も身もぎっしりと詰まっています。やせているカニはスカスカしていて全体的に軽いです。

２）甲羅がかたい
蟹を手で持って押したときに、甲羅の柔らかいカニと堅いカニがいます。甲羅の柔らかいカニは脱皮してまもない蟹ですので身入りが少ないです。

３）黒いつぶつぶがたくさんついている

カニの甲羅に付着している５mmほどの黒いつぶがポイントです。これは通称「カニヒル」と呼ばれる寄生虫の卵です。身が多く詰まっているカニほどたくさんついています。

美味しい時期は？ねらい目はいつ？

カニのいる深度は深海域のため、水温は１年を通して常に一定に保たれています。そのため陸上のように暑いとか寒いとかで区別されることはなく、そんなに大差はないのではないかと思います。

ただし、12月から２月の寒い時期は、海が時化って漁が安定しないことも多くあるため、相場が高めになります。逆に11月と３月は安めになるので、質の良いカニがリーズナブルに買えるねらい目です。

水ガニならさらにお手頃！

水ガニとは、脱皮して間もないズワイガニのことです。殻から身が”ズボッ”と抜けることから、福井ではズボガニとも呼ばれています。殻がやわらかく、身入りが少ないことも多いですが、みずみずしくジューシーで、身ばなれがよいのが特徴です。１月中旬ごろから水揚げされ、価格はズワイガニの半値～１／５程度と手ごろなので、たくさん食べたい方にはおすすめです。