沖縄でメジャーなお茶といえば「さんぴん茶」。コンビニや自動販売機でもたくさんの種類がそろっています。私も沖縄へ行けばかならず飲みますし、家でも飲めるように常備しています。
その沖縄で人気のある「さんぴん茶」には、実は健康と美容にいい効果があると言われています。
「さんぴん茶」ってどんなお茶?
さんぴん茶とは沖縄方言で中国語のジャスミン茶を意味する「香片茶(シャンピエンツァー)」がなまってさんぴん茶になったと言われています。
ジャスミン茶とさんぴん茶は同じものかと思われがちですが、茶葉に違いがあります。ジャスミン茶は緑茶にジャスミンの香りをつけていますが、さんぴん茶は緑茶ベースの茶葉にジャスミンの香りをつけています。さんぴん茶はマイルドで香りもほのか、さらっと飲みやすいのが特徴です。
さんぴん茶の効能
1)アロマテラピー効果
さんぴん茶の一番の特徴はさわやかなジャスミンの香りです。ジャスミンに含まれるベンゼルアセテートやリナロールなどの成分には、不安や緊張をやわらげるリラックス効果があります。ジャスミンの香りを嗅ぐことで気持ちを落ち着かせることができます。
2)むくみ・ダイエット効果
ベンゼルアセテートには脂肪燃焼を促進する効果があります。カフェインには脂肪を分解する酵素であるリパーゼを活発にさせる作用があり、脂肪をエネルギーに変換しながら代謝を上げてくれるので、脂肪燃焼の効果があります。利尿作用と血行促進作用もあるので、むくみも解消できます。また、タンニンにも脂肪燃焼の効果や脂肪の吸収を抑える働きがあり、これらのさまざまな成分の組み合わせによってさらにダイエット効果が期待できます。
3)美肌効果・ホルモンバランスの改善
さんぴん茶にはビタミンCやビタミンE、ミネラルが含まれているので美肌効果も期待できます。実にさんぴん茶3杯で、リンゴ1個分のビタミンCが摂れるといわれています。
また女性ホルモンのバランスを整える働きがあるため、ホルモンバランスの乱れによって起きやすい肌荒れやニキビなど肌トラブルを改善します。気分を落ち着かせてくれるので生理前の落ち込みや、PMSで悩んでいる人にも効果的です。
4)体臭・口臭予防
緑茶やウーロン茶の茶葉がベースのため、カテキンが多く含まれています。カテキンには細菌やウイルスを殺菌する効果があるので、感染症予防のほかに、口臭の元となる歯周病菌も殺菌してくれます。強力な香り成分は体内から出てくる臭いを抑えてくれるので、体臭予防もしてくれます。焼肉やニンニク料理のあとにぴったりですね。
このようにさんぴん茶には美容や健康に対する様々な効果が期待できます。また爽やかな口当たりは飲みやすく、ホットでもアイスでも1年中気分に合わせて楽しめます。