沖縄の代表的な食材・ゴーヤ(にがうり)。苦いから苦手だという人も少なくないのではないでしょうか?
実はゴーヤは栄養成分を豊富に含んでおり、美容や健康のために優秀な食材なのです。沖縄の人にスリムで美しい人が多いのは、ゴーヤがよく食べられていたからかもしれませんね。
ビタミンCはレモンの4倍!豊富な栄養成分
ゴーヤの栄養成分として注目すべきポイントはビタミンCの含有量がたいへん多いことです。その含有量はレモンの4倍、トマトの5倍とも言われています。なおかつ野菜で唯一、ゴーヤに含まれるビタミンCだけが加熱しても壊れにくいことです。そのためゴーヤチャンプルーなど、加熱調理してもほとんどビタミンは失われません。
また、ゴーヤも多くの野菜の種類と同じく、成分のほとんどが水分からできているのでローカロリーです。食物繊維、ビタミンB、ビタミンE、カロテン、カリウム、カルシウム、ビタミンK、葉酸といった健康や美容に効果的なビタミン類やミネラルなどの栄養素がたっぷり含まれています。
美肌効果
ゴーヤに多く含まれるビタミンCは、野菜の中で唯一加熱に強いという特性を持っています。シミやそばかすなどの予防をしてくれ、美白・美肌効果があるので紫外線対策にぴったり。コラーゲンの生成も行っており、お肌にハリを持たせて、みずみずしく保つ効果が期待できます。
カルシウムも多く含まれ、その量は牛乳の10倍以上と言われています。骨を丈夫にする効果だけでなく、肌のきめを整えてくれたり、老化防止や免疫力向上などの効果も期待できます。むくみに効くカリウムやアンチエイジング効果のあるβカロテンも含まれています。
ダイエット効果
食物繊維のモモルディシンという苦味成分が多く含まれています。腸内環境を整えるほかに、コレステロール値を低下させる効果もあります。余分な脂質の吸収を防いだり、食べると胃の中がふくらんで満腹感を得やすくする効果もあります。
また、ゴーヤの中に含まれる共益リノール酸には、体脂肪の増加を防ぎ、太りにくい体質をつくる効果があります。
夏バテ防止やニキビ・便秘にも
ゴーヤは水分が多いので、体を冷やして余分な熱を取り除いてくれます。ゴーヤで体を冷ましながら食事をすることで、夏バテで減少した食欲を回復させる効果が期待できます。胃酸が活発に出る働きもあるため、食欲増進にもつながります。
また、熱が体内にこもることが原因となるニキビや口内炎、便秘などにも効果的です。さらに鉄分も多く含まれるので、女性に多い貧血の予防にもなります。
★あまったら冷凍保存
家庭菜園で育てる人も多くなりましたが、一度にたくさん収穫できるので食べきれないことも少なくないはず。そんなときは、種とワタを取り除き、軽く塩もみをした後、お湯でさっと茹でてから冷凍します。大体1~2ヶ月程度は保存できます。