2018年10月8日の「ヒルナンデス!」で「カロリーはもう古い!?ダイエットの新常識をプロが解説!意外と知らない血糖値の真実」が放送されました。
糖質を制限した食生活で、自らも1年間で14㎏ものダイエットに成功した、友愛病院の医師であり血糖値のスペシャリスト・水野雅登先生が、目からウロコの新情報を解説します。
最新の医学では糖質を多く含む食品は控えめにして、血糖値を抑えることがダイエットの最重要項目だと言われています。
たとえばサラダにかけるノンオイルドレッシングとフレンチドレッシングだと、これまではカロリーの観点からノンオイルの方がヘルシーだと思われがちでしたが、フレンチドレッシングは糖質が1/3なので、太りにくいのはフレンチドレッシングになります。
<100gあたりのカロリー>
●ノンオイルドレッシング 82㎉
●フレンチドレッシング 406㎉
<100gあたりの糖質>
●ノンオイルドレッシング 15.9g
●フレンチドレッシング 5.9g
太る最大の原因と言っていいのが血糖値です。
糖質を多く含む食品を食べると血糖値が急上昇します。
血糖値が急上昇すると、消費しきれなかった糖が身体に溜まってしまい、肥満やさまざまな病気の原因になってしまうのです。
A:食パン B:ベーグル C:クロワッサン
正解)C:クロワッサン
●糖質量 A:26.6g(6枚切り1枚)、B:46.9g(1個)、C:18.9g(1個)
健康なイメージのあるベーグルは、小麦粉をたっぷり使っていて密度が高いために糖質が多くなります。
バターがたっぷり練り込まれているクロワッサンだからこそ、糖質は少なくなっています。
*バターはダイエットには良くなさそうに思いがちですが、実はバターの糖質は0.2g(100gあたり)しか入っていないうえ、良質な油なので、ダイエット中にある程度摂取しても影響はありません。また、オムレツや肉、魚などをバターソテーしたものは、たんぱく質と一緒に摂るとダイエット効果的には尚良いです。
先生おすすめドリンク「バターコーヒー」
<作り方>
①ホットコーヒーに無塩バター(10g)を加える
②泡だて器でかきまぜる(クリーミーに仕上げるため)
白と黒色が混ざり合って茶色になるくらいが目安です。
朝食の代わりに飲むと血糖値が上がらず、抑えて腹持ちがよく、お昼ごろまではおなかがすきません。コーヒーには脂肪を燃やす効果があるのでダイエットにおすすめのドリンクです。最近ではコンビニでも売っているところがあります。
正解)C
100gあたりのカロリー/糖質量
A カロリー385㎉/糖質1.7g
B カロリー126㎉/糖質3.0g
C カロリー168㎉/糖質26.5g
昆布自体が糖質を多く含んでいます(昆布だしは関係なく、黒い本体に糖が多く含まれています)。わかめなど他の海藻類は低いが、昆布だけが糖質が高いうえ、甘辛い味付けで砂糖が入っているので、糖質量が多くなっています。おにぎりの具程度の少量であれば身体に影響はありませんが、食べ過ぎには要注意です。
*マヨネーズはカロリーは高いですが、糖質は低いので(3.6g/100g)、他の糖質の多いものと一緒に食べなければ、ダイエット中に食べても大丈夫です。
A:はんぺん B:がんもどき C:大根 D:しらたき
正解)A > C > B > D
100gあたりの糖質量
A:11.4g B:2.9g C:0.2g D:0.1g
ヘルシーそうに見えるはんぺんは、魚のすり身につなぎや調味料を加えているので糖質量が多くなります。ちくわやさつまあげなどの練り物も同じです。
大根は根菜類です。野菜の中でも根菜類は糖質が多く、大根はさらにおだしがしみこんでいるので糖質量が増えてしまいます。
がんもどきは原料が豆腐なので、100g中糖質はたった0.2gとかなり少なく、木綿豆腐や絹ごし豆腐よりも低糖質な食品です。
しらたきはほとんどが水分と食物繊維なので、糖質はほぼ含まれていません。ちなみにしらたきはこんにゃくが材料で、春雨は似ているけれど穀類が原料なので、春雨は糖質量が多くなります。
*芋類全般が糖質が高いのですが、こんにゃく芋とキク芋は例外です。
A:ショートケーキ B:チーズケーキ C:モンブラン
正解)B:チーズケーキ
1切れあたりの糖質量
A 糖質47.3g
B 糖質13.3g
C 糖質46.6g
ちなみに、ベイクドチーズケーキより、レアチーズケーキの方が糖質量が少ないです。
ショートケーキは生クリームに大量の砂糖が加えられ、スポンジにも小麦粉が使われているので糖質量が非常に多くなります。
モンブランの栗も糖質量が多い食品のひとつです。
A:ささみ B:レバー C:軟骨
正解)B:レバー
太る原因のひとつが鉄分が不足していることがわかりました。そのため鉄分を多く含むレバーを食べるのがおすすめです。鉄分はエネルギーを消費するための要となる栄養素で、鉄分が不足すると脂肪を燃焼する働きが弱まってしまいます。
*先生おすすめの鉄分を多く含む食べ物
レバー・卵・赤身の魚(カツオ・マグロ)・赤身の肉(牛ヒレなど)
これらの動物性の鉄分を摂ることでダイエット効果をアップすることができます。鉄分はふだんの食事では不足しがちなので、このような食品を摂るか、サプリメントを使うのがいいでしょう。
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1食につき糖質量は20~40gが目安です。これまでの常識にとらわれずに、カロリーよりも糖質に注目して、血糖値が上がらないような食生活を心がけましょう。
*5万部のベストセラーとなっている水野雅登先生の著書はこちら