2018年12月11日(火)の「林修の今でしょ!講座」で「お正月の定番・お持ちのすごいパワー&食べ方徹底解説SP」が放送されました。
お餅はカロリーが高く太りやすいと思われがちですが、実は食べ方次第でお米より太りにくいそうです。
そこで、お餅のすごいパワーとともに、名医イチオシのお餅と一緒に食べたい食材ベスト3もご紹介します。
教えてくれるのは、通称餅ドクター・みなと芝クリニック・川本徹院長です。

お餅はお米より太りにくい!
もち米と白米はでんぷん質が違います。
もち米はアミロペクチン100%、お米はアミロペクチン80%+アミロース20%からできています。
アミロペクチンとはお米を炊いたときにできるネバネバ成分。アミロペクチン100%のお餅は消化吸収されにくいという性質があります。
そのため、お餅は消化酵素が浸透しにくく、消化に時間がかかるので、長時間胃の中に残り、余分な間食を減らしてくれます。
そのため、お米ともち米では、もち米の方がカロリーは高いですが、太りにくいのです。
ちなみに、白米を茶碗1杯なら、お餅は2~3個食べても大丈夫です。
また、お餅にはパントテン酸も多く含まれます。パントテン酸はカロリーをエネルギーとして変換するため、脂肪の蓄積を予防してくれます。
また、パントテン酸は代謝機能を高め、免疫力アップにも期待できます。そのため、風邪予防にも効果的です。
★餅つきのポイント
●お餅が冷めないよう、素早くつく
●餅つきに使う道具を湯せんで温めておく
お米は速くつくほど柔らかくなり、効率よく栄養素を吸収できます。
冷めてしまうと餅が硬くなるため、温かいうちに素早くつきましょう。
3位 お餅×大根おろし⇒肝臓を守る!
大根おろしにはアミラーゼや葉酸など、健康効果の高い栄養素が豊富に含まれています。
なかでも、ビタミンCには肝臓の解毒作用を助け、二日酔いにも効果的です。
このビタミンCとお餅のパントテン酸を一緒に摂ることで、肝機能を強化することが期待できます。
また、ねぎに含まれるアリシンが肝臓の有害物質を排出してくれるので、ねぎと合わせるとより効果が高まります。
2位 お餅×チーズ⇒骨を丈夫にする!
骨をつくるのに必要な栄養素はカルシウムとたんぱく質です。
お餅には白米の約1.5倍もカルシウムが含まれています。
さらに、一緒にビタミンKが豊富な海苔を巻いて食べると効果がアップします。
1位 お餅×きなこ⇒肥満を抑制!
大豆を原料とするきなこには、豊富な栄養素が含まれています。
特に、食物繊維は、きなこ大さじ1杯で、豆腐3丁分も摂ることができます。
また、セカンドミール効果があるので、ダイエット効果があります。
*セカンドミール効果:朝食で大豆や麦などの食物繊維を豊富に摂ると、血糖値の上昇を抑えることができます。さらに次の食事のときの血糖値も抑えることができます。
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太りやすいと思っていたお餅は実はとても健康的。太りにくいこともわかりました。お正月には食べ合わせも工夫しながら、効果的に食べましょう。