あなたの便秘はどんなタイプ?便秘の種類と原因・症状

便秘とひとくちに言ってもタイプはいろいろ。原因や症状は人によってさまざまです。

大きくは便が作られる過程や仕組みによって起きる「機能性便秘」と、腸そのものの病変による「器質性便秘」に分かれます。一般的に便秘と呼ばれるのは「機能性便秘」で、さらに「急性便秘」と「慢性便秘」に分かれ、「慢性便秘」はさらに3つに分類されます。

原因や症状により対処法も変わるので、まずは自分の便秘の種類を確認しましょう。

便秘の種類と原因

【機能性便秘

自律神経のバランスが崩れ、大腸などの消化器官の機能が低下して起こります。

急性便秘

急性便秘は、大腸のぜん動運動が鈍ることで一時的に起こる便秘です。以下のような場合に起こることが多いです。

  • 食物繊維の少ない食事の摂りすぎ
  • 水分の摂取不足(便の水分不足)
  • 環境の変化などによる精神的ストレス
  • ダイエットなどによる食事量減少

慢性便秘

慢性便秘は、大腸内に便がとどまり、数日間便通のない状態が日常的に起こることで、原因別に以下の3タイプに分類されます。

弛緩性便秘

腸管の緊張がゆるんだり、筋力が低下して便を押し出すことができなくなったり、大腸のぜん動運動が十分行われなくなることで起こります。大腸内に便が長くとどまり、水分が過剰に吸収されて硬くなります。

★症状:おなかの張り、残便感、食欲低下、倦怠感、肩こり、肌荒れなど

★原因:デスクワークなどでじっとしている時間が長い人、運動不足、水分不足、食物繊維不足、腹筋力の低下、ダイエットなど

●けいれん性便秘

自律神経がバランスを崩すことで大腸が緊張しすぎてしまい、便がうまく運ばれずにいる状態です。下剤の乱用で腸が過剰にぜん動運動をすることでも起きます。

★症状:食後の下腹部痛、残便感、細い便またはうさぎの糞のようなコロコロ便、便秘と下痢を交互に繰り返す

★原因:精神的ストレス、環境の変化、過敏性腸症候群など

●直腸性便秘

便意があるのに排便を我慢することを繰り返したために、便が直腸に達しても便意が脳に伝わらないために便意が起こらず、直腸に便が停滞して排便できなくなる状態です。

★症状:カチカチに硬い便、切れ痔

★原因:便秘を我慢してしまう習慣、高齢者や寝たきりの状態、不規則な生活、浣腸の乱用など

【器質性便秘】

器質性便秘の主な原因は、胃や小腸、大腸、肛門などの疾患で腸管が狭くなったり、また、先天的な原因で腸の長さや大きさに異常が生じていることで便の通りが悪くなることによります。

便秘のタイプがわかれば対処法も見つかりやすくなります。つらい便秘は適切な対処法ですばやく解消しましょう。

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