ごぼうを煎じて抽出したごぼう茶には、健康をサポートするさまざまな成分が含まれていると人気のお茶です。水溶性食物繊維のイヌリンをはじめ、サポニン、カリウム、アルギニン、ポリフェノールなどが豊富に含まれています。
2種類の食物繊維
便秘解消に効果の高い食物繊維は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2つに分かれており、1:2のバランスで摂取することが理想的です。ごぼうに含まれる食物繊維はまさに1:2と、非常にバランスよく含まれています。
なかでもイヌリンと呼ばれる水溶性食物繊維が豊富に含まれ、水分を吸収して膨らむことで便をやわらかくし、ぜん動運動を刺激して排便を排出しやすくします。
フラクトオリゴ糖
イヌリンは腸内で分解されるとフラクトオリゴ糖になります。フラクトオリゴ糖は善玉菌のエサになり、悪玉菌のエサにはならないので、腸内の善玉菌だけを増やして腸内環境を整えてくれます。
サポニン
ごぼう茶にはサポニンというポリフェノールの一種が含まれています。自律神経を整えて大腸の働きを正常化させたり、脂肪の蓄積を抑えて腸内環境を整えてくれるので、スムーズな便通を促進します。
ダイエット
サポニンは腸で吸収したブドウ糖と脂肪を結びつけないので、肥満を抑える効果があります。サポニンを体内に取り入れると、腸の中の余分な油分を分解し、血液中の悪玉コレステロールを低下させるので、体内の血液がサラサラになります。
また、イヌリンは利尿作用を高め、カリウムも余分なナトリウムを排出。ポリフェノールが血流を改善して水分の流れをスムーズにすることで、むくみ改善をサポートします。
美肌効果
サポニンは抗酸化作用を持つので、シミやしわの原因となる活性酸素の働きを抑え、美肌効果が期待できます。また、肌荒れを抑えてきれいな肌を作るタンニンと呼ばれる成分も含まれています。
冷え性改善
血液の循環が悪化すると冷え性を悪化させます。サポニンは血管を拡張させて血行を促進するので、冷え症を改善する働きがあります。
体臭・加齢臭対策
リグニンやイヌリンにはデトックス効果があります。毒素を尿や便と一緒に排出するので、体臭の原因となる汗などのにおいが減少します。
また、サポニンの抗酸化作用が身体の老化を抑制し、身体が酸化することによって発生する加齢臭を抑えてくれます。
●飲むタイミング
食前や食中に飲むとごぼう茶の食物繊維がおなかの中で水分を含んで膨らむので、食事量を減らしてくれます。
また、食事時に飲むと摂りすぎた糖質や栄養分を吸着して、身体に吸収されるのを防いでくれます。食事中に摂取することで糖分の上昇をおさえ、ダイエット効果も期待できます。
●適量は1日3杯まで
水溶性食物繊維が豊富に含まれているため、過剰摂取した場合には下痢をおこす可能性があります。1日に1~3杯以内におさえましょう。