【この差って何ですか?】「そば」の食べ合わせによる健康効果〔高血圧予防・免疫力向上・便秘解消〕

2018年10月16日(火)放送の「この差って何ですか?」にて、「そば」の食べ合わせによる健康効果の差が紹介されました。

そば」は身体にいい食べ物というイメージがありますが、いったいどのような健康効果があるのかを「そば」を研究して40年、専門家:池田清和(神戸学院大学 栄養学部 名誉教授)に聞きました。

「そば」にはさまざまな健康効果あり!

「そば」は「高血圧」や「動脈硬化」、「心臓病」など、様々な病気を予防できる、とても健康効果の高い食べ物です。

「そば」の産地として有名な長野県は、男性の平均寿命が全国2位、女性の平均寿命が全国1位であり、健康長寿の理由の1つが「そば」だと言われているのです。

そして、実は「食べ合わせ」、つまりどのような食ベものを「トッピング」するかによって、「そば」の健康効果を倍増することができるのです。

そこで、「そば」にどのような「具材」を入れて食べ合わせると、より効果的なのかを解説します。

「そば」の健康効果(1)「高血圧予防」

「そば」は高血圧をはじめとする様々な血管の病気を予防するのに効果的な食べ物です。

その理由は「そば」に含まれるルチンという成分にあります。ルチンは、老化によって弾力がなくなった血管を修復し、さらに血管の壁にこびりついて血流を悪くする悪玉コレステロールを取り除く効果があります。その結果、血液の流れがスムーズになり、血圧を下げる効果が期待できるのです。

さらに、血流が良くなることで、「脳梗塞」や「心筋梗塞」などを予防することもできます。

「高血圧予防」には「大根おろし」が効果的!

高血圧予防」には「そば」と一緒に「大根おろし」を食べるのが効果的です。

大根おろし」にはビタミンCが多く含まれています。このビタミンCには、ルチンの働きを活性化する作用があります。そのため、「そば」だけを食べた時よりも血液の流れがよりスムーズになるのです。

「すだちそば」などもビタミンCが豊富で「高血圧予防」効果が高いです。

ただし、大根はすりおろすとビタミンCが徐々に減っていき、1時間も経つと半分くらいになると言われています。そのため、できるだけ「そば」を食べるときは直前に大根をすって食べるのが効果的です。

「そばの種類」による「高血圧予防」の効果の差

「そば」には色の「白いそば」と、色の「黒いそば」の2つがあります。色の違いは、そばの実の使い方によります。

「白いそば」は、そばの実の真ん中の部分をとって麺にします。一方、「黒いそば」は皮の近くまで全体を製粉します。ルチンなどのいろいろな成分は、実はこのそばの外の方、表面のところに多く含まれているため、黒いそばの方が雑味は少しあるが、栄養的には優れています。そのため、「黒いそば」の方が「高血圧予防」に効果的と言えます。

「そば」の健康効果(2)「免疫力アップ」

「そば」の健康効果として、新たに注目されているのが「免疫力アップ」です。

その効果を生み出しているのが、「そば」に含まれるLPSと呼ばれる成分です。

体内にウイルスや細菌などが入ってくると、通常は免疫細胞がそれらを退治してくれますが、不規則な生活や偏った食事を続けていると、免疫細胞の働きが弱くなってしまい、病気になりやすくなります。

しかし、「そば」を食べると、そばに含まれるLPSが弱ってしまった免疫細胞の働きを活性化してくれるため、ウイルスや細菌を退治する効果がより期待できるのです。

「なめこ」と一緒に食べると免疫力アップ!

免疫力アップ」には「なめこ」と一緒に食べることが効果的です。

「なめこ」にはβグルカンという成分が含まれています。「そば」に元々含まれているLPSβグルカンが一緒になると、免疫細胞がパワーアップして非常に強くなります。「免疫力」は「そば」だけを食べた時と比べると2倍以上にもなると言われています。

なめこ」以外のキノコにもβグルカンは含まれているので、「しめじ」や「まいたけ」など、色々なきのこを入れた「きのこそば」は「免疫力アップ」に非常に良いとされています。

「そば」の健康効果(3)「便秘解消」

「そば」は「便秘解消」にとても効果的です。

なぜなら「そば」には食物繊維がたっぷり含まれていて、「そば」と同じ主食であるごはんやうどんと比較すると、なんと2倍以上も食物繊維が入っています。

「そば」に含まれる食物繊維の多くは、水に溶けにくい不溶性食物繊維です。この不溶性食物繊維は体内に入ると、腸の中で便と混ざります。このとき食物繊維は水分を吸って膨張するため、便のかさが増します。すると、増えた便によって腸が刺激され、便を押し出す動きが活発になるので「便秘」を解消することができるのです。

「便秘解消」により効果的なのは「わかめ」!

便秘解消」には「わかめ」と食べ合わせるとより効果的です。

「そば」の食物繊維は水に溶けない不溶性食物繊維ですが、「わかめ」の食物繊維は水溶性で、水に溶ける食物繊維。これを両方摂ることが、「便秘解消」にとても効果的だと考えられています。

その理由は、「わかめ」に含まれる水溶性食物繊維が便の中に入っていくと、便をゼリーのように柔らかくする効果をもっています。すると、よりスムーズに便が排泄されるようになり、便秘解消につながります。

「そば」だけ食べても効果がありますが、せっかくならトッピングを工夫して、より健康効果をアップさせてみてはいかがでしょうか。

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