【この差って何ですか?】「牛肉」「豚肉」「とり肉」の健康効果の差

2018年9月4日放送の「この差って何ですか?」で、「牛肉」「豚肉」「とり肉」の健康効果の差が紹介されました。

どのお肉をたべるか、どの部位を食べるか、どのような調理方法で食べるかによって健康効果が大きく変わってきます。

足腰の衰えを防ぐ効果を得られるのは、どのお肉?

50代の女性3人に協力してもらい、1人目の方には毎日夕食に「牛肉」、2人目の方には「豚肉」、3人目の方には「とり肉」を3週間食べ続けてもらい、夕食後に足上げ運動を50回行ってもらった。そして3週間後、どのくらい筋肉量が増えたか測定しました。
「牛肉」を食べた方は筋肉量が0.5kg増加、「豚肉」を食べた方も筋肉量が0.5kg増加、「とり肉」を食べた方は筋肉量が1.1kgも増加。1番筋肉量が増えて足腰の衰えを防ぐことができるお肉は「とり肉」でした。

足腰の衰えを防ぐには、なぜ「とり肉」がいい?

筋肉量を増やすために最も大切な栄養素が「たんぱく質」です。

「たんぱく質」がないと筋肉は増やすことができません。100g中の「たんぱく質」の量は、「牛肉」と「豚肉」は約16gですが、「とり肉」は約20gと多くなります。

「たんぱく質」が多いのは「とり肉」のどの部位?

たんぱく質」が多いのは「ムネ肉」です。

100g中の「タンパク質」の量は、「モモ肉」は17.3gなのに対し、「ムネ肉」は24.4gととても多く含まれています。

「たんぱく質」の吸収率が上がる調理方法は、「バンバンジー」「チーズタッカルビ」どっち!?

「たんぱく質」の吸収率が上がる料理は「チーズタッカルビ」です。

チーズに含まれる「ビタミンB6」という栄養素が「たんぱく質」とくっつくことにより「たんぱく質」が細かくなり、それが腸に運ばれると、より「たんぱく質」を吸収しやすくなるためです。

疲労回復効果が1番あるのは、どのお肉?

疲労回復効果が1番あるのは「豚肉」です。

疲労回復に大事な栄養素は「ビタミンB1」です。100g中の「ビタミンB1」の含有量は、「牛肉」が70mg、「とり肉」が60mg、「豚肉」は660mgと約10倍多くなります。「ビタミンB1」をしっかりとるには「豚肉」が良いと言えます。

「ビタミンB1」が多いのは、どの部位?

「ビタミンB1」が多いのは「ヒレ肉」です。

100g中の「ビタミンB1」含有量は「バラ肉」が960mgなのに対し、「ヒレ肉」は1320mgと多いです。

「ビタミンB1」をより多くとる調理方法は?

とんかつ」がおすすめです。

「ビタミンB1」は水に溶け出す性質があるため、しゃぶしゃぶなどは約半分の「ビタミンB1」が流れ出てしまいます。「とんかつ」は水を使わず、さらに衣でしっかり肉をコーティングするため、「ビタミンB1」の流出を防ぐことができます。

「豚肉」と一緒に食べると、「ビタミンB1」を10倍とれる食材は、「ニンニク」「ゴマ」どっち!?

「とんかつ」のソースにおろした「ニンニク」を入れると、「ビタミンB1」の吸収率が10倍になります。
「ニンニク」と一緒に食べなかった場合は、「ビタミンB1」が胃に入った後に水を飲むと、「ビタミンB1」が水に溶けてそのまま流れて行ってします。

一方、「ニンニク」と一緒に食べると、「ニンニク」に含まれる「アリシン」が「ビタミンB1」と結びつき「アリチアミン」という物質に変化し、水に溶けにくい性質に変わるので、「ビタミンB1」をしっかり吸収することができます。

体脂肪を減らす効果が1番あるのは、どのお肉?

足腰の衰えを防ぐ効果の実験と同じく、「牛肉」「豚肉」「とり肉」を3週間食べ続けてもらった3人の女性の体脂肪率を測定したところ、「豚肉」を食べた方の体脂肪率は±0、「とり肉」を食べた方の体脂肪率は-0.4%、「牛肉」を食べた方の体脂肪率は-1.6%だった。1番体脂肪率を減らす効果がある肉は「牛肉」でした。

なぜ「牛肉」は、1番体脂肪が減ったのか?

体脂肪を減らすのに大事な栄養素は「L-カルニチン」です。

「L-カルニチン」は体の中の脂肪を燃やしてエネルギーに変える役割をしているため、「L-カルニチン」が多いと、体脂肪を減らす効果が高くなります。100g中の「L-カルニチン」の量は、「豚肉」が70mg、「とり肉」が30mg、「牛肉」が130mgと、「牛肉」が一番多いです。

「L-カルニチン」が多いのは、どの部位?

「L-カルニチン」が多いのは「ヒレ肉」です。

「L-カルニチン」を多くとれる焼き加減は、「中はレア」「中までしっかり焼く」どっち?

「L-カルニチン」を多くとれる焼き加減は「中はレア」です。

「L-カルニチン」は熱に弱く、加熱し過ぎると壊れてしまいます。そのため、表面はしっかり焼き、中はレアの状態の方が、「L-カルニチン」がきちんととれます。

どのような健康効果を期待するかによって、どのお肉を食べるか、どの部位を食べるか、どのような調理方法で食べるかを考えましょう。

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