顔を見ても年齢がわからないとき、人は相手の首のしわを目安としています。顔のしわは化粧でいくらごまかせしても、首のしわは簡単にはごまかせません。しわがひどければ年齢よりもはるか上にも見られたりします。
首のしわができる原因にはさまざまなことが考えられます。
顔の筋肉のたるみ
顔の筋肉のたるみは加齢などの影響によって起こります。筋肉がたるんで肌や脂肪が支えられず下がってしまうと、皮膚は首の下の方まで寄っていきます。顔の筋肉のたるみが首にまでいたってしまうことで、首の皮膚にもたるみが起きてしわになっていくのです。
コラーゲンの減少
コラーゲンの減少によって肌の弾力がなくなることも首のしわの原因です。
皮膚は外側から「表皮層」「真皮層」「皮下組織」の3層構造になっています。コラーゲン線維は主に真皮層に存在し、エラスチンとともに肌のハリや弾力をキープしています。加齢などなんらかの原因で肌のハリを保っているコラーゲンやエラスチンが減少すると、一気に深いしわができてしまいます。
紫外線と乾燥
首の皮膚は顔に比べて3分の2ほどの薄さなので、乾燥しやすくなっています。
肌が乾燥している状態というのは、表皮の中で最も表面にある「角質層」の水分不足です。「角質層」が乾燥状態になると、その下の真皮の水分も蒸発します。表面の皮膚が縮んでしまうことにより、細かいしわになってしまうのです。
また、紫外線は活性炭素を増やし、乾燥や老化を加速させます。首は顔と同じように紫外線を浴びやすい場所ですが、顔だけ日焼け止め等の紫外線対策をして、首は忘れがちです。冬になるとさらにおろそかになっていきます。その結果、首の老化が早く進むのです。
枕の高さ・日ごろの姿勢
首の皮膚は薄くてたるみやすいので、すぐにしわができてしまいます。
枕の高さが合っていないことも、首のしわの原因となります。枕が高すぎると、寝ている間じゅう、首が曲がった状態になります。
また、前かがみや猫背など、姿勢の悪さも大きな原因になります。スマホなどを見て下を向いていることが多かったり、ストレートネックだったりすると首にしわができてしまいます。
姿勢を正す
くせでつい猫背になってしまう。スマホばかり見て下を向いていることが多い。スマホを見る時には目の高さで見たり、デスクワークや歩く時には意識して姿勢を正したりすることが大切です。
首のエクササイズ
下を向く時間が長く続けば、首の横じわができやすくなります。下を向き続けないといけないときは、ある程度の時間を目安に首を回したり、上下左右に倒したりして首を伸ばすエクササイズを行いましょう。
紫外線対策
紫外線は1年中降り注いでいるため、紫外線対策は年中しておくことをおすすめします。皮膚に塗る日焼け止めのほか、サプリメントで内側から防ぐこともできます。日傘やストールといったアイテムも首の紫外線対策に役立ちます。
首の皮膚の保湿
一生懸命顔のケアをしても、首は忘れがちです。化粧水や乳液、保湿クリームなどを使って顔のケアをするときに、あわせて首の保湿もおこないましょう。リンパに沿って軽くマッサージしながらだとより効果的です。
マッサージするのにおすすめのクリームは、
●ハリ・弾力をアップする成分が含まれている
●保湿成分がたっぷり含まれている
ことが必須です!
美顔器でマッサージ
美顔器は顔に使うものではないの?と思うかもしれませんが、超音波などでマッサージしたり、美容成分を入れることは、しわの原因になるコラーゲンの減少や筋力の低下には一番効果的です。
枕の高さ
枕は高すぎても低すぎても首の横じわの原因となってしまいます。高すぎれば常に前のめりになっている状態で首が曲がり、低すぎればあごが上がって深い睡眠が得られなかったり、口呼吸が多くなり乾燥するので顔のたるみの原因になします。
立っているときの姿勢が仰向けになってもキープできていることが理想の寝姿です。そのためには自分の身体に合った枕を使うことが大切です。自分でわからなければ、専門家にお願いしてオーダーメイド枕を作ることがおすすめです。