2018年10月29日(月)放送の「名医のTHE太鼓判」にて、「血管力を支える油」について紹介されました。
スムーズな血流にするための食材を、麻布大学・食品生命科学科・守口徹教授に教えていただきます。
悪玉コレステロールとは脂肪分とたんぱく質が結合したものです。これが血液中に増えると血流が悪くなり、動脈硬化や脳卒中の原因になります。
この悪玉コレステロールを下げてくれるのが、オリーブオイルに含まれるオレイン酸の働きです。血中の余分な成分を運び出す善玉コレステロールは減らさずに、悪玉コレステロールのみを撃退します。
オレイン酸はごま油などにも含まれていますが、オリーブオイルは成分の約76%がオレイン酸と非常に多く含まれています(ごま油:約40%)。
また、血栓を作りにくくし血流を改善してくれるものには、魚介類に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)があります。魚以外だとアマニ油やエゴマ油に含まれ、体の中でEPAに変わります。ただしアマニ油やエゴマ油は熱に弱く、加熱すると栄養価が下がってしまいます。しかし、オリーブオイルは熱にも強く、調理をしても成分が変わらないという特徴があります。180℃以上で使用しても栄養素が壊れないのです。
オリーブの浅漬け
<作り方>
①オリーブの実に適量の塩をふる
②水に入れて4日間漬けます
オリーブオイルごはん
<作り方>
①お米をとぎます
②お米の上に水気を切ったオリーブの浅漬けをのせます
③②にオリーブオイルをかけます
④酒を大さじ1杯加えて炊きます
④炊きあがったらもう一度オイルをかけます
*スーパーやコンビニで売っているオリーブの塩漬けでも作れます。
豆乳オリーブオイルドレッシング
<作り方>
豆乳(100ml)、オリーブオイル(40ml)、すし酢(15ml)をミキサーにかけるだけです。
*オリーブオイルに含まれるオレイン酸と豆乳に含まれる大豆サポニンが、血液中の悪玉コレステロール値を低下させます。血圧低下、免疫力向上、老化予防にも効果が期待できます。
納豆オリーブオイル
納豆にオリーブオイルを入れてまぜるだけです
*納豆に含まれるナットウキナーゼも血圧やコレステロールを低下させるので、オリーブオイルと組み合わせることでWの効果が期待できます。
オリーブが名産の小豆島では、学校給食はすべてオリーブオイルを使用しているそうです。
炒めもの、揚げもの、ドレッシングはもちろん、バターやマヨネーズの代わりに使ったりなど、ふだん使っている油をオリーブオイルにかえるだけで健康に役立ってくれそうですね。
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