膵炎一覧

276日目。停滞。

数種の点滴を絶え間なく、ときに痛み止めや胃薬も注入しながらはや1週間。転げ回るくらいの痛みはなくなったものの、まったくないという瞬間は一度もない。みぞおちを中心におなか全体と背中、腰の痛みが常にどこかにある。押さえたりすると声を出してしまうくらい。痛み止めの強さも下げられたので、余計にそう思うのかもしれない。何も変わらない1日を過ごした。

寒の戻りは院内でも感じる。エアコンをつけて外を眺めていると、今が何月なのかもわからなくなる。いろんなことを考えなければと、また強迫観念につきまとわれているが、なにも考えられない。脳がまったく動かない、クリアにならない。絶食と断食は違うんだ、今は明らかに闘病中なんだと思い知らされる。ならばここにいる間くらいは無心で過ごしてみようか。たぶんできないけど。
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272日目。一般病棟へ。

救急病棟から一般病棟へお引越し。フロアを変わるだけでも車椅子移動。新居は窓際で、お向かいさんは退院されたからとても静か。

痛み止めの点滴を定期的に入れないとまだ辛い状態。薬が効くと少しの間ラクになる。痛みの強さ、部位によって、逐一どんな体勢で寝たらいいのかを探る。
主治医もやっと登場し、どう処置をしていくかは明日の結果を見てからに。とにかく安静にしておくようにとのこと。なんとなく今回は長丁場になりそう。
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271日目。予想通り。

1週間前の検査結果を聞きにかかりつけ医へ。歩いて向かっている頃から調子がおかしく、待合室でどんどん辛くなる。ようやっと名前を呼ばれたときには前かがみになってなだれ込む。すぐに点滴を用意してもらい、痛み止めを打ってもらう。そして、もう無理やから救急搬送するわと。先週の検査結果ではまた別の悪い箇所が見つかっていたようだが、今はこの痛みをなんとかするしかない。

総合病院へ着いたら、自分含めてドクターみんなが疑っていた。いつもよりなんか違う。痛み方が違う。このまま帰るパターンだなと誰もが思っていたところ、血液検査、CT、エコーなどなど結果が出て膵炎確定。なんなら前よりかなりひどい。当然、即入院。
強烈な痛みとの戦い。のたうちまわる。痛み止めが入る。意識が遠のいて落ちる。また痛む。この繰り返し。もちろん絶食。今回は腰と背中の痛みが強いからベッドの頭をかなり上げておかないと辛い。まっすぐ寝ることができない。だから落ちたとしてもほんの一瞬で、長くは眠れない。派手な痛みがおさまってもじわじわと地味に痛みが続く。点滴2本ずつ入れるとトイレも近い。2時間おきには起き上がる。これでまた目が覚める。点滴が離れるまではこんな感じ。
髪を切っておいてよかった。すこぶるラク。荷物も簡単に用意しておいてよかった。腸や腎臓ではなかったけれど、ほんとはあと1日待ってほしかったけれど、入院できてホッとしている自分がいる。これで内臓をしっかり休められる。まだ詳しくはわからないけれど、桜の咲いているうちには帰れるように。
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