膵炎一覧

退院後初のかかりつけ医。

薬がなくなってきたので、久しぶりにかかりつけ医のところへ。手術のことや今の状態など、積もり積もった話をしてきた。

入院先から状況説明の申し送りは届いていたものの、すっかり元気に生活しているんだと思っていたとか。違うので訂正から始めることに。

ステントは置けなかったから、結局は何も変わらず、ただ原因がわかったこと。今は吐き気がすごいこと、便秘もひどくてつらいことなど話すと、「この状態でよくがんばってる。くじけずにやれてるのはほんとにすごい」と言われ、緊張の糸がほどけて泣きそうになった。気にしないではいたものの、実は大変なことを抱えているんだと改めて思い知らされた。しかも一生。

ただ受け入れるしかないから、あきらめるしかなかっただけなんだけど。

つらくなると投げやりになりそうで、そんな自分を弱いやつだと嫌いになっていたが、先生に会ってちょっと救われた気がする。

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背中痛。

背中、特に中央から左側への広い範囲にかけて痛い。久しぶりに痛み止めを飲む。なんかダメなもの食べたっけ?少し食べることを控えた方がいいのかな。

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退院後の初受診。手術のおさらいも。

手術時の画像を見せてもらった。

主膵管が本気で見えない。まるでない。つるんつるん。たまにこんな人がいるらしい。それでも何事もなく生活している人も多いとか。膵管が成長途中で止まってるのかと思いきや、想像以上に成長のカケラもなくて、つるっつるでびっくりだわ。
私の場合は主膵管が全くない副膵管だけのところに、アルコールをドカドカ注入していたことで膵炎として爆発した可能性が高い。今は膵臓の周囲に膵石も見られるから、慢性膵炎に移行したことで間違いない。特に3月の入院時には、副乳頭入口付近に膵石がどんと鎮座していた。細い副膵管が膵石でふさがれているんだから、膵液が流れ出る隙なんてどこにもない。そりゃ仕方ない。
カテーテルを通している画像も確認。最初2ミリφのものを入れるも激痛。翌日さらに細いものを入れるが無理。結局抜去。しかし、副乳頭にメスを入れて膵管の入口を広げているから、以前よりは多少膵石の詰まりはなくなっているはず。但しこれは可能性の問題。留置ができなかったことでまた激痛が繰り返されることは容易に予想されるため、あまりにひどければ開腹を考えなければいけなくなるだろう。それまでは定期的にMRIと採血で様子を見ることに。もちろん大量の投薬も忘れずに。ここではカテーテルの長さに驚いた。乳頭付近を少し広げる程度の長さかと思ったら、とんでもない。膵臓の長さの半分くらいは通っていた。これでは少しでも痛みが走れば抜くしかないのもわかる。
採決の結果は特に問題はない。血小板や腎臓で数値の高いものは若干見られるものの、今すぐどうとかいうほどでもない。
これからは痛くなったらいつでもおいでと言われても、あの痛みで電車乗り継ぎして来るにはきつい距離だよ。簡単に言うんじゃないよー、と心の中で叫ぶ。とりあえず入院セットもまた作り直してあるから、いざというときは泣きながら引きずるしかない。入院セットをバラす夢は叶わなかったな。私にとっての防災グッズ。
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みぞおちと頭痛。

みぞおちあたりの痛みが日ごとに増している気がする。静音の中で布団に入るとよくわかる。左側を下に寝るとつらくて10分も我慢できない。

手術してからか、痛いときは呼吸することをためらってしまう。気づいたら息を止めていることも多い。くせになってしまってるのかも。
それなのにグリーンカレーのパウチを見つけて、衝動を抑えきれずに口の中へ。案の定みぞおちがバクバクし始め、あげく頭まで痛くなった。やっぱりダメなんだなぁ。冒険はしばらくやめておこう。
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365日目。入院8日目。退院。

この手術に向けての2ヶ月間の不安と希望の葛藤はどこへ追いやったらいいんだろうか。


小さくなったのかわからない爆弾は抱えたまま、しかし、何度もステント交換をする手間や縛り、体内に異物が入っている不安さはない。

一瞬見えかけていた光もぼんやりした。しかし今までとほぼ変わらない日が戻ってくる。

間違いないのは、机上だけでなく身をもって膵臓の勉強ができたこと。10年間適当に流してきた膵臓と改めて向き合う決心がついたこと。頭も気持ちも、いろんな人を巻き込んで膵臓に費やした時間と結果があったこと。

自由のきく今だからこそチャレンジする機会を与えてもらった、そう思って過ごしていこう。
追記)
退院だというのに地震で帰れず、軽い帰宅難民になってしまう。病室を追い出され、ロビーで4時間待ち、電車が動き出した駅まで2駅分歩く。家では予想外にものが倒れ割れ、休む間もなく片づけと食料買い出し。ひとりで家にいたら怖かっただろうな。
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364日目。入院7日目。

まったく眠れなくなった。正確には30分ほどうとうとしたころ、何かの音でピクッと目が覚め、そのまま眠れなくなった。明け方、院内に人が動き始めたころ、目が疲れ果てて1時間ほど眠った。

週末だというのもあり、主治医もおやすみで何もすることがなく、冴えない頭を抱えてぼーっとしていた。
お通じは全然。おなかは臨月の妊婦さんのよう。看護師さんも入れ替わり立ち代わりで驚く。わかってないのは主治医だけ。そんなもんか。医者は目の前のことしか考えず、患者の生活は見ていないというかかりつけ医の言葉がよぎる。
吐き気も相変わらず。吐き気どめを午前中に1錠飲んだ。
シャワーでも浴びてこよう。
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363日目。入院6日目。

点滴も抜け、痛みもなくなると睡眠が極端に減る。あれだけ眠れていたのが嘘のよう。寝付くのにも時間がかかり、若干不安になる。眠りについてもはっきりとした夢を見ながら、1時間ごとに覚醒。これまでの眠りに比べてしまい、4〜5時間だとすっきりしない。

食事はお昼から全がゆに格上げされ、完食しようと試みるもかなりおなかいっぱい。ごはんが増えると満腹感が全然違う。
痛みは、起きがけに一瞬みぞおちを押されたかのような感覚があっただけで、ほとんど消えたと言ってもいい。入院前からある吐き気は午前にあり、吐き気どめを1錠服用。これは退院後も出してもらうことに。
吐き気に関係しそうなお通じはぴくりともしないので、心配した看護師さんが座薬を出してくれたが、まったくもってすっきりしない。また明日別の方法を考えることに。
手術もなく、痛みも減り、なにもなかったかのように日常へと戻りつつある。
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362日目。入院5日目。ステント断念とその理由。

今回のステント留置手術断念まとめ

〈ステント留置〉
副膵管へのステント留置の例は少ない。
・ステントが合わない人は稀にいる(特に副膵管への留置の場合)。
・ステント留置はこれ以上はやらない。今回のように、一番細いステントを置くだけで激痛が走るのであれば難しい。

〈膵石〉
・明らかに悪さをしている膵石があれば取るが、そうでない小さいものはそのまま。細い副膵管を無理に開くことは負担が大きい。
*通常は、ステント留置後に膵石を掻き出すが、ステントも置けない状況で無理をしてまでやるべきではない。
・今後、膵石が大きくなる可能性、急性増悪が起きる可能性はもちろんある。ただし、副乳頭を切開している分、膵液の流れは良くなっているはずなので頻度は下がるだろう。
*通常、膵液の流れに乗って膵石が出ていくが、慢性膵炎の場合、膵液が滞留しているので膵石も流れない。
〈今後の見解〉
・炎症の頻度が高くなるようなら、別の手術(開腹)を検討しなければならないこともある。
・現在の発症ペース(2年に1度前後)なら、これを維持する方がいいのでは。
お昼から食事レベルを五分粥に上げて、週明けには退院予定。
想像していなかった答えを前にして、何も考えられない。緊張の糸が突然切られた気分。
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361日目。入院4日目。抜去。

眠れる。ほんとによく眠れる。ただし、1時間ごとに目は覚める。

昨日とは違う痛み。明らかに胃のあたりに何かがあり、呼吸と同じ感覚でぐっと押される感じ。動くとさらに痛む。水分も痛む。背中まで広がる。ただひたすら静かに息をするだけ。
採血は問題なし。副膵管しかないうえ、これ以上ステントの細いものはないので、痛みが続くなら取ってしまうしかないとのこと。ちなみに膵石は小さいものがいくつかありそうだが、痛みにつながるものはない。
痛み止めの点滴を入れる。ときに落ち着くかと思えば、急に突き刺すような痛み。早々にステントを抜去することに決まる。
病室から車椅子で移動。麻酔をして、睡眠薬を少し投入して、昨日と同じ要領で抜去。すぐに終わるとのこと。
1時間後に気づいたら病室。口の中が気持ち悪い。みぞおちは軽くなったよう。痛みもない。やっぱりステントが合わなかったんだ。すごく軽くなった気分。すぐに流動食が始まる。おなかがすいていたのか、ごくごく飲める。
気持ち悪さが少し出てくるが、痛みがあるよりはるかにいい。徐々に感覚も開いている。痛まない体勢を選びながら眠る。
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360日目。入院3日目。再手術。

痛むのでひたすら寝ている。起き上がると痛みが強くなる。それでも少しずつだが痛みも落ち着いてきている。

採血の結果は良好なので、どうして痛むのかとドクターも首をかしげる。お昼から重湯を開始して、あまりに痛むならステントの交換を考えるとのこと。
看護師さんがマメに痛みを確認してくれる。水を一口飲むだけで痛みがズキンとくるので、一旦飲料を中止する。
昼食も中止してCTを撮る。
ドクターがやってきて、挿入したステントが太くて負担がかかっているのかもしれないので、一段階細いものに入れ替えるとのこと。これから緊急手術。
手術室までは昨日と同じ。昨日は抗生物質を入れたらかゆみが出たので、今日はなし。睡眠薬投入ですぐに眠る。
起きたら病室。1時間半経過。さっきまでの痛みはない。うまくいったのか、まだわからない。
採血をして、うとうと眠る。結果は良好で飲料解禁したものの、一口飲むだけでまた痛む。やっぱりやめておくことに。
座薬を入れて眠る。
痛みのおかげで、長くて短い1日。
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