顔が重い、輪郭がぼんやりしている、アイラインが引けないなど、顔のむくみを感じると朝から憂鬱な気分になります。
毎日を笑顔で過ごせるように顔がむくむメカニズムを理解し、むくんだ場合の解消法もご紹介します。
むくみのメカニズムを知って、すばやく解消
そもそもむくみというのは、肌の下にある細胞と細胞の間に水分が溜まってしまうのが原因とされています。血液中の水分が血管の中から外に滲み出し、皮下組織に溜まることで起こります。とくに寝ている間にその余分な水分が顔の方にたまってしまうと、翌朝の顔のむくみにつながります。むくみやすいとされる目元は、皮膚が薄いうえに、骨のまわりにある隙間に水分が溜まってしまうことから目立ってしまうのです。
顔のむくみの原因
1. アルコールの摂りすぎ
アルコールを分解するためには多量の水分を必要とします。さらにアルコールの利尿作用によってトイレに行く回数が増え、体内の水分が排出されてしまいます。そのため身体は水分不足を感じて補おうとするため、必要以上に摂りすぎてしまうことになります。
2. 塩分の摂りすぎ
体内の塩分濃度はカリウムとのバランスによって調整されています。しかし、塩分をとりすぎるとそのバランスが崩れてしまうため、身体は塩分濃度を下げようとして過剰な水分を溜め込んでしまいます。
3. 血行不良
運動不足、長時間のデスクワーク、体の冷えにより血行が悪くなると、血液の循環が悪くなり、水分や老廃物が溜まります。
4.睡眠不足・睡眠の摂りすぎ
人の身体は睡眠中に血液を循環させて二酸化炭素や疲労物質を排出して酸素を送ります。睡眠不足になるとこの働きがスムーズにいかなくなり、水分の排出がしづらくなります。
起きているときは重力のはたらきもあって顔に水分がたまることは少ないですが、寝すぎてしまうと頭部をあまり動かさないので水分が顔に溜まりがちになります。特に「うつぶせ寝」は顔の方に水分が溜まりやすくなってしまいます。
5.ホルモンバランスの乱れ
生理前のむくみの原因のひつつがホルモンバランスの乱れです。生理前の「黄体期」というサイクルに入ると、妊娠に適した身体にするために黄体ホルモンの分泌量が増加し、栄養や水分を溜め込みやすくします。
むくみの解消法
1.湯船に浸かる
全身の血行を促進するために、シャワーではなくできるだけ毎日お風呂に浸かりましょう。10~15分の入浴で余計な老廃物や水分を排出することができます。
2. 塩分の摂取を減らす・カリウム食材を摂取する
味付けの濃いものや塩分過多な食事は控えめにしましょう。麺類や飲み会のときのおつまみなどは塩分過多になりがちなので要注意。逆にむくみ解消に効果的な、アボカド、ほうれんそう、昆布、ひじき、バナナ、スイカなどのカリウムを多く含む食材を摂取しましょう。
3.冷温パックで血流改善
即効性があるのは冷温パック。タオルで冷やす・あたためるを繰り返す方法です。冷タオルは水で濡らして絞るだけ。夏場なら氷水を使うとさらに冷たくなります。温タオルは濡らしたタオルをレンジでチンします。この冷タオルと温タオルを交互に3回ずつくらい当てるとすっきりしてきます。
5. リンパマッサージ
マッサージで血流をよくし、顔に留まった水分を血管に戻しましょう。新陳代謝アップや血行促進の美顔ローラーなどがおすすめ。
6.締め付け過ぎない
細身のパンツやハイヒール生活が続くと、身体を締め付けすぎて血流が悪くなりがちに。家に帰ったらゆったりとした服装で過ごしましょう。
はれぼったい顔がすっきりしているだけで、朝から気分は晴れやかになります。むくまないような生活習慣を心がけて、すっきりしたフェイスラインを保ちましょう。