目の前にたくさんのごちそうがあって、気づいたらおなかがパンパンになるほど食べてしまった…。そのあと襲う膨満感や吐き気などの気持ち悪さはどうしようもありません。苦しさから早く脱出するための方法をいくつかご紹介します。
気持ち悪くなるのはなぜ?
食べたものは胃の中では2~3時間かけて消化されたあと、腸へと送られていきます。たくさんの食べ物が入るとそれだけ胃酸を多く出して消化していきます。この胃酸の出過ぎが不快感の原因です。胃酸過多になると胃酸が逆流してしまうこともあり、食道やのどまでくると胸やけや吐き気を起こして気持ち悪くなってしまいます。
また、消化しきれないほどたくさんの食べ物があると、消化不良として胃の中に食べものが残り、不快感を起こしてしまうことも原因のひとつです。
気持ち悪くなったときの対処法
1.安静にする
ラクな姿勢になってゆったりするのが一番。スカートのホックやベルトなどおなか周りの締めつけるものは、すぐにはずしましょう。胃の消化活動を妨げてしまいます。
また、食べてすぐに横になると胃が圧迫されて不快感が増してしまうこともあるので、しばらくは身体を垂直にしておきましょう。横になるなら右側を下に。胃の出口が体の右側にあるので食べた物が胃から腸へと送られやすくなるためです。ただし眠ってしまうと消化のスピードが下がってしまうので、くれぐれも気をつけて。
2.飲み物で消化を促進
●白湯
胃酸の出すぎが原因なので、白湯を飲んで胃酸を薄めてあげましょう。ラクになるだけでなく、食べ物が腸へと送るときの動きをスムーズにもしてくれます。
●炭酸水
炭酸水を飲むと胃が膨れそうなイメージがありますが、炭酸ガスは胃に入ることでぜん動運動を促進してくれ、消化を早めてくれます。
●コーヒー
コーヒーに含まれるカフェインやクロロゲン酸が胃粘膜を刺激して消化を促進します。
●フルーツジュース
フルーツの酸が消化を促進してくれます。リンゴジュースやパイナップルジュースがおすすめ。
3.食べて消化を促進する
●キャベツ
消化に良く、胃粘膜の再生をしてくれます。
●大根
大根に多く含まれる酵素はタンパク質や脂質の消化を促進します。酵素がこわれないように生で食べましょう。
●長いも
消化酵素が多く含まれ、弱った胃粘膜を保護します。
●ガム
唾液の分泌がすすみ、消化を助けてくれます。
4.ツボを押す
●「中脘(ちゅうかん)」
おなかのみぞおちとおへそをタテに結んだ線のちょうど中間。消化不良や胃の痛みに効果があります。
●「天枢(てんすう)」
おへそからヨコ指3本分外側にあるツボ。胃腸炎や便秘、消化不良に効きます。
●「胃点(いてん)」
耳の中央あたりの軟骨。胃を活発にさせ、消化を助けます。
●「不溶(ふよう)」
おへそから指8本分上のみぞおちのあたりにあります。胃もたれを解消します。
5.それでもダメなら薬を飲む
胃腸薬も症状によって使い分けが必要です。間違ったものを飲んでしまうと悪化するおそれもあるので気をつけましょう。胃酸の分泌をおさえるなら「ガスター10」などH2ブロッカーと呼ばれるもの。消化不良で胃もたれするときは「キャベジン」や「太田胃散」がおすすめ。
![]() |
【第1類医薬品】ガスター10 S錠(セルフメディケーション税制対象)(12錠)【ガスター10】 価格:1,339円 |
![]() |
【第2類医薬品】キャベジンコーワα 300錠 【hl_mdc1216_cabagin】 価格:1,680円 |
![]() |
【第2類医薬品】太田胃散 分包(48包)【8_k】【太田胃散】 価格:1,303円 |
食べ過ぎて吐いてしまうともっと苦しくなってしまいます。食べ過ぎないのが一番ですが、もし気持ち悪くなってしまったら、ぜひお試しください。