2018年7月24日放送の「この差って何ですか?」で、「ナッツ」の種類による健康効果の差が紹介されました。
クルミやアーモンド、ピーナッツなど、たくさんの種類があるナッツ。それぞれ様々な健康効果があるのです。
一般的なスーパーで買えるナッツには、「クルミ」、「アーモンド」、「ピーナッツ」、「カシューナッツ」、「マカダミアナッツ」、「ピスタチオ」などたくさんの種類があります。「クルミ」には動脈硬化予防、「アーモンド」には便秘解消など、それぞれ異なる健康効果があるのです。
ナッツ専門店で買えるナッツには、脂肪燃焼効果のある「サチャインチナッツ」、血液サラサラ効果のある「ブラジルナッツ」、抗酸化作用のある「タイガーナッツ」など珍しい種類のナッツがたくさんあります。
「クルミ」には動脈硬化予防のある「α-リノレン酸」が多く含まれていますが、「α-リノレン酸」は体内に入ると「活性酸素」によっていくつかが別の成分に変化するため効果が半減してしまいます。
「クルミ」と一緒に飲むと動脈硬化予防に効果的なのは「赤ワイン」です。
「赤ワイン」に含まれる、ブドウの皮に多く含まれるポリフェノールの一種「レスベラトロール」という成分が重要となります。「レスベラトロール」が「α-リノレン酸」のまわりをコーティングすることで、「活性酸素」の影響を受けにくくし、「DHA」に変化することができます。これにより動脈硬化予防の効果が得やすくなります。
「クルミ」を1日に15粒食べることで、動脈硬化予防効果が得られるといわれています。
お酒を飲めない人でも大丈夫!夏にオススメ 「クルミ ゴマだれ そうめん」
ゴマに含まれる栄養成分「ゴマリグナン」は「レスベラトロール」と同じように「活性酸素」から「α-リノレン酸」を守ってくれます。そのため、「赤ワイン」が飲めない方は、「クルミ」と「ゴマ」を一緒に食べることで同様の効果を得ることができます。
●「クルミ ゴマダレ そうめん」の作り方
「クルミ」15粒を袋に入れ、細かく潰し、ゴマだれに混ぜるだけ。「クルミ」は細かくすることで体内で吸収されやすくなり、動脈硬化により効果的になります。
また、どの「アーモンド入りチョコレート」を食べるかによっても効果が違ってきます。たとえばカカオ70%以上の「アーモンド入りチョコレート」など、カカオのパーセンテージが多いチョコレートほど食物繊維が多くなるので、便秘解消効果が期待できます。
「ピーナッツ」に多く含まれる栄養成分「レシチン」は、体内に吸収され、血液によって脳に運ばれると、「アセチルコリン」という成分に変わり脳の神経を刺激するため、認知症予防に効果的といわれています。しかし、ピーナッツの味付けで、認知症予防の効果が大きく変わります。
認知症予防に効果的なピーナッツの味付けは「バターピーナッツ」。「バター」に含まれる「セリン」という成分が、「アセチルコリン」の働きを活発化してくれます。さらに、「バター味のピーナッツ」に「青のり」を加えると、より認知症予防の効果が高められます。「青のり」に含まれる「葉酸」という成分が脳細胞の再生を促してくれます。
小腹がすいたときやおやつ、ワインのおともにナッツを食べて、健康と美容効果も一緒に手に入れましょう。