2018年11月20日(火)の「林修の今でしょ!講座」で「インフルエンザ&ノロウイルスを予防!「おでん」驚きの免疫力を解明!」が放送されました。
「おでん」は多くの食材を同時に煮込むことで、つゆに溶け込んだ様々な栄養が具材に浸透した、免疫力を高める最強食品です。
特にインフルエンザ・ノロウイルスに効果があるというメカニズムをご紹介します。
さらに「名医イチオシ!免疫力UPの最強具材ベスト5」も発表します。
教えてくれるのは、目白第二病院副院長・水野英彰先生です。消化器官のスペシャリストです。
第5位 ちくわ
第4位 がんもどき
腸が弱ると免疫細胞の機能が低下し、抵抗力が弱くなります。
善玉菌は腸の免疫組織を刺激し、ウイルスと戦う免疫力を高めます。善玉菌を増やす栄養素の大豆オリゴ糖が、がんもどきに入っています。
オリゴ糖は小腸で吸収されにくく、腸内で善玉菌などのエネルギーとなり、免疫力がアップします。さらに、血糖値が上がりにくく、ダイエットにも最適です。
●血管を老けさせない組み合わせ
「がんもどき×ブロッコリー」
がんもどきには、にんじん・枝豆・ひじきなど、野菜の鉄分が豊富に含まれています。ビタミンCの豊富なブロッコリーと一緒に食べると、鉄分を吸収しやすく血管を老けさせません。
第3位 ロールキャベツ
ビタミン類には免疫細胞の活性化作用などがあって、免疫力をパワーアップしてくれます。
免疫細胞を強化する栄養素には、ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンB2があります。ロールキャベツには、キャベツ・豚肉・鶏肉の合いびき肉が使われています。この3つが揃うことで必要なビタミンをすべて摂ることができるのです。
ビタミンCは熱で半分くらいまで栄養素が下がってしまいますが、つゆに染み出て食材に染み込みます。そのため、味が染みやすい具材と一緒に食べるとビタミンCを無駄なく摂ることができます。
第2位 昆布
ウイルスは空気中や食べ物では繁殖せず、身体の中に入ると腸から蔓延します。
水溶性食物繊維のフコイダンとアルギン酸。フコイダンは海藻類に含まれる食物繊維で、昆布に多く含まれます。
フコイダンは小腸に到達すると免疫細胞のを活性化し、粘膜上の抗体を作ります。その抗体が小腸の壁にバリアを張るため、小腸内でのウイルス増殖を抑える働きが期待されます。
また、アルギン酸も腸の免疫細胞を活性化させます。
このWのパワーでウイルスの増殖を抑えます。
●丈夫な骨を作る組み合わせ
「こんにゃく×昆布×牛すじ」
こんにゃくには豊富なカルシウムが含まれています。昆布のミネラルが、こんにゃくのカルシウムの吸収率をアップさせます。
また、牛すじはコラーゲンが豊富なので、骨質が向上します。
こんにゃく・昆布・牛すじを一緒に摂ると、丈夫な骨を作ることができます。
●免疫力をアップする組み合わせ
「おでん×とろろ昆布」
とろろ昆布は、重ねた昆布を酢に浸して削ったもの。お酢が食物繊維の吸収率を上げてくれます。
おでんにとろろ昆布をトッピングするとより免疫力がアップします。
おでんは、作ったその日に食べた方が栄養を損ないません。
時間が経つと栄養素に対してビタミンが崩壊したり、とりたいものがとれなくなる可能性もあります。
つゆはそのまま利用し、具材を新たに入れてその都度40~50分煮込みましょう。
第1位 玉子
玉子はたんぱく質・ビタミン類・鉄・亜鉛・葉酸・など、豊富な栄養素を持っています。
ただし、食物繊維がありません。
しかし、おでんにして煮込むことで、昆布などが持つ食物繊維がしみこみ、最強玉子に変身します。
具材同士が栄養素を補う、これがおでんの一番の魅力です。
おでんの塩分が気になる人は、おでんの具材を食べた翌日に、おでんのだしを使った料理で分けることで塩分の摂りすぎを防ぐことができます。
たとえば、水の代わりにおでんのつゆを入れた炊き込みご飯や、ルーと一緒につゆを入れたカレーなど。よりおいしさがアップします。